葬儀についての基礎知識

菩提寺(ぼだいじ)の意味は?葬儀・法要を依頼する際の注意点!

クリス
クリス
  • 時々耳にするけど「菩提寺」ってどこのお寺?
  • 檀家って何?菩提寺と檀家の関係って?
  • 菩提寺があっても、葬儀をお願いするときは近くのお寺さんにお願いしてもいいの?
  • 菩提寺に連絡しないで葬儀を行うとどうなる?

日ごろお寺さんとの係わりがないと、分かりにくいですよね。菩提寺に法事をお願いするって両親が昔話していたのを聞いたことがあるけど・・・と、何か人ごとのように思っていませんか?

ちょっと考えてみましょう。あってはならないことだけど、もし急に家族の葬儀をしなくてはならない状況になったら、と考えて頭の中でシミュレーションをしてみてください。まず、どこのお寺さんに連絡をしますか?

自分の家の菩提寺は、「もしも」のときのために知っておかなければならないですね。

神様
神様

この疑問に答えるぞい。

本記事の内容
  • 菩提寺の意味がわかる
  • 菩提寺と檀家の関係がわかる
  • 菩提寺に葬儀・法要のお願いする意味がわかる。

この記事を読むことで「菩提寺」の意味や、関わり方、葬儀・法要を依頼するときの注意点が分かります。特に、お家のお墓が寺院墓地にある人は必見です。

では早速お伝えしていきます。

結論

菩提寺(ぼだいじ)とは先祖代々のお墓のあるお寺をさします。

葬儀・法要を行う際には必ず菩提寺に相談しましょう。

菩提寺とは

菩提寺って何?

菩提寺とは、平たく言うと先祖代々のお墓のあるお寺さんです。

先ず、自分の家に菩提寺があるかどうか

お墓参りに行ったことありますか?そのお墓がお寺さんにあればそのお寺が菩提寺です。

クリス
クリス
じゃ、お寺にさんにお墓の無い人は菩提寺は無いってことなの?
神様
神様
そうなんじゃ、そのお寺さんにいつもお世話になっていてもその家の菩提寺ではないんじゃ。自分の家のお墓が公園墓地なんかにある人は菩提寺は持っていないということなんじゃ。

突然、大切な家族が亡くなり葬儀を執り行うことになったとき、菩提寺がどこか分からない方がきっとおらると思うのです。

地元を長い間離れている場合「あの辺にあるお寺」と、かすかな記憶はあってもとっさにお寺の名前が出てこなかったり、話は聞いたことがあるけど全く覚えていないとか。

これは困りますね。

そうならないように、この機会にきちんと確認しておきましょう。ご家族に聞ける人がいなかったら、親戚や本家の年長者などに聞けばわかるかもしれません。日ごろから情報収集をしておくことは大切です。

そもそも菩提寺の意味するものは?

「菩提寺」とは、亡くなられた方の家族や親族一同が「後の世で一切の苦しみから解き放たれ、仏様のお導きによって悟りを開くことができますように」という願いを込めて建てられたお寺なので特定のお寺をさす「固有名詞」ではありません

「菩提」という言葉は古代サンスクリット語(お釈迦様が悟りを開いたといわれているインド南部などで使用されていた古語)で「さとり」とか「めざめ」を意味する言葉で、それに漢字を当てたものだそうですよ。

神様
神様
盆や彼岸、閻魔、畜生等という言葉のルーツも同じなんじゃ

菩提寺と檀家・檀信徒の関係

菩提寺と切っても切り離せないのが「檀家(だんか)」です。菩提寺と檀家の関係は、ちょっと俗っぽい言い方をすると「契約関係」みたいなものなのです。檀家になるということは、菩提寺の宗派が自分の家の宗派となります。

檀家はお布施を払い経済面で寺院を支え、その代わりに優先的に手厚い葬儀・法要を行ってもらえたり、お墓の管理をしてもらえるという利点があります。

檀家になる(そのお寺の墓地を利用する)人は「入檀料」を支払い檀家契約や墓地契約をし、その後もお布施という形で寺院の運営を助けます。かつては檀家の経済的負担は大きかったようですが、今では以前よりその負担も軽くなったり、檀家でなくても寺院墓地を利用できる寺院があったりと、少しずつ変化してきているようです。

葬儀・法要を依頼するときの注意点は何?

葬儀・法要をするときは先ず菩提寺に相談しよう!

大切な人を亡くしても悲しんでばかりはいられません。葬儀の準備にとりかかりますよね。

葬儀をするには菩提寺に連絡をしなければなりません。

「お墓があるのは熊本県。母が亡くなったのは東京。来てもらえるはずもないし、どうしよう」というような場合もありますよね。そんな時どうすればよいのでしょう?

クリス
クリス
近くにあるお寺さんにお願いすればいいのかなあ?
神様
神様
それはダメじゃぞ!!

まず、菩提寺に相談するのが礼儀でもあり、トラブルを避けるためにも大切なことなのです。

どのタイミングで何を連絡すればいい?

遺体を安置したあと、なるべく早く連絡をしましょう。夜遅いときは翌朝になっても構いませんが、くれぐれも先延ばしにしないように。お寺さんも葬儀に準備に取り掛からなくてはなりませんから。必要とされる情報は次の通りです。

 連絡るす内容:死亡年月日 死亡時刻 享年 生年月日

 打ち合わせ事項:葬儀の日時・場所 交通手段 僧侶の人数 会食の有無 お布施の額

慌てていると頭の中が真っ白になってしまうことってよくありますよね。間違いがあってはならないので、電話連絡をする場合はきちんとメモをして落ち着いて・・・。

ここでお布施の金額を確認しておくと、お渡しするお布施の準備ができます。ちょっと大きい金額になりますからね。相場などもありますが、直接聞いておく方が手筈が整いやすいですね。

「いくらお支払いすればよいのでしょう?」と聞くと「お気持ちだけで」とお答えになることが多いようなので「他の檀家さんはいかほどお包みになりますか?」という聞き方が良いようです。

連絡するとき、当の本人は慌ただしく動いている最中なので、自分の都合ばかりを優先しがちですが、ここは一つ冷静になって、お寺さんの都合を聞くことが大切です。

お世話になります。〇〇の息子の〇〇と申します。先ほど父が亡くなりまして、葬儀をお願いしたく連絡をさせていただいております。通夜を〇日〇時から、告別式を翌〇時から〇〇で予定しております。ご都合はいかがでしょうか?

連絡するとどうなる?

もちろん、葬儀にきてもらえます。当然理由もなく断られることはないですね。

来れない場合は、葬儀を行う地の近くの同じ宗派のお寺さんを紹介してもらえるでしょう。例えば遠く離れている場合や体調を崩していたり高齢で出向くことは困難な場合などだってありますよね。

「戒名だけは付けます」と言われることもあります。戒名は亡くなってから葬儀までの間に菩提寺の僧侶がつける名前で、これは寺院から授かる仏弟子としての名前になります。故人の職業や趣味、お寺さんへの貢献度などが加味されつけられます。

いずれにしろ、菩提寺に連絡してその指示に従いましょう

連絡しないとどうなる?

仏式の葬儀では必ず僧侶が読経をします。そして読経の際には戒名が必要になるわけです。

戒名とは仏の弟子として極楽浄土に往生できるように与えられる仏教徒として名前です。

そして戒名をつけるのは、基本的には菩提寺の僧侶なのです。

一口に仏教といえども日本には13宗56派があるといわれています。それぞれの宗派により経典もお経も作法も異なるのです。

神様
神様
例えばお経一つとってみても、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)は天台宗・浄土宗・浄土真宗 難妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)は日蓮宗 南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)は臨済宗・曹洞宗。どこかで聞いたことがあるじゃろう

葬儀はその宗派の作法に則って行われます。故人を極楽浄土に見送るための儀式で、僧侶の読経と、故人を見送るための焼香がなされます。そもそもお経が宗派によって異なっています。

他の宗派の僧侶の付けた戒名では菩提寺のお墓に入れないこともあります。

また同じ宗派の僧侶のつけた戒名でも、お経の読み直しが必要になることもあり、お布施を再度支払わねばならないということにもなりかねません。

近年少しづつ増えてきている直葬の問題もあります。自分の葬儀にお金をかけたくないと「直葬」を希望される方もおられ、遺志を大切に直葬をすることもありますよね。

「母の遺志で直葬にいたしました。納骨させてください」と菩提寺に申し出ても納骨を拒否される場合が多いようです。そもそも仏教の儀式としての葬儀を行っていない、まして戒名もついていないお骨を預かることはできない、というのが理由のようです。

まとめ

菩提寺は檀家の人にとって、切っても切れない関係にあります。先祖代々のお墓を手厚く供養しながらお墓を守っていただいているお寺です。

近年、核家族化がすすみ、また一定の地に代々居住するということも減ってきており、お寺さんとの関係も希薄になってきている傾向にあります。そして、自分の家の菩提寺を知らない人も増えてきているようです。

菩提寺は、先祖代々から長い付き合いのあるお寺で、葬儀・法要に関して何でも相談できる拠り所でもありなす。

自分の家の菩提寺をはっきりと確認して、葬儀・法要は菩提寺の僧侶に行ってもらうのがベストですね。