葬儀についての基礎知識

【カトリックの葬儀】喪主の準備は?知っておきたいマナーや挨拶

クリス
クリス
  • キリスト教式の葬儀って?
  • 教会でするイメージだけどみんなそうなの?
  • カトリックの葬儀で喪主がすることは?

キリスト教の葬儀と言われても、海外ドラマや映画のイメージしか浮かばないという人も多いのではないでしょうか。

日本のキリスト教徒の割合は、全体の1%未満と、仏教徒に比べてかなり少ないです。

そのため日本でキリスト教の葬儀が行われる件数は少なく、参列する機会も少ないためあまりイメージが湧かないのも仕方ありません。

また、キリスト教と言ってもカトリックプロテスタントなどの教派に分かれ、それぞれの教派によって考え方や儀式の執り行い方は違います。

特にカトリックはプロテスタントと比べ「厳格」だと言われているので、葬儀の喪主を務める人や参列する人は、マナーや挨拶を間違えないように注意したいですね。

クリス
クリス
アメリカ人は75%がキリスト教だから、僕には仏教よりも馴染み深いよ。僕の親族にもカトリックの人がいるから、喪主の仕事やマナー、挨拶についてちゃんと知っておきたいな。

でも神様って仏式の葬儀以外のことも分かるの?

神様
神様

侮るでない!ワシは葬儀の神じゃぞ!

もちろん、キリスト教の葬儀についての疑問にも答えるぞい。

本記事の内容
  • キリスト教式の葬儀の知っておきたい基本知識が分かる
  • カトリックの葬儀で喪主がする仕事やマナー、挨拶について解説
  • カトリックの葬儀の流れや、教会で葬儀ができるのかを解説

この記事では、キリスト教式の葬儀の中でも、特に「カトリック」の葬儀について解説します。

それでは、そもそもキリスト教式の葬儀とはいったいどういう葬儀なのかを解説します。

キリスト教式の葬儀とは?

本記事は「カトリック」の葬儀について紹介する内容ですが、その前にキリスト教の葬儀について、知っておきたい基本知識をお話しします。

キリスト教を信仰している方からすれば基本中の基本のお話しとは思いますが、キリスト教と今まで縁がなかった人からすれば知らないことばかり。

仏教とキリスト教では考え方から大きく違い、それは葬儀においても同じです。死生観葬儀で使う言葉選びなど、抑えておきたいポイントを以下にまとめました。

また、キリスト教内でもカトリックとプロテスタントでは考え方が異なる点が、いくつもあります。教派が違えば葬儀の流れも変わってくるので、その違いをしっかりとおさえておきたいですね。

仏教と違う!?キリスト教の葬儀で気を付けること

まずは、仏教との違いを比較しながら、キリスト教の葬儀について、以下3つのポイントに分けて解説します。

  • キリスト教の死生観
  • 【要注意】お悔やみの言葉は使わない
  • 通夜もする?

キリスト教の死生観

「死」という言葉からみなさんはどんな言葉を連想されますか?「悲しい」や「不幸」という言葉を連想された方は結構多いのではないでしょうか。

なぜなら日本では仏教徒が多く、仏教では死人は不浄なもので、遺族が供養を続けることにより弔われるとい考えられています。つまり「死」は「忌むべきこと」という暗くて悲しいイメージが定着しているのです。

一方、キリスト教では「死は永遠の命の始まり」と考えられているため、決して不幸なことではありません。死は終わりではなく、天国へ召される喜ばしいことと考えられています。

キリスト教において死は終わりではなく、天へ召される喜ばしいことと考える

【要注意】お悔やみの言葉を使わない

上記で述べたようにキリスト教では、「死」は「悲しいこと」ではありません。仏教のような「冥府」という考えがそもそもありませんので、葬儀の際によく言う「ご冥福をお祈りします」という言葉は使いません。

また、「ご愁傷様です」や「お悔やみ申し上げます」などの言葉は、故人との別れを悲しむ言い方です。このようなお悔やみの言葉はキリスト教ではタブーとされるので注意しましょう。

【遺族の方への挨拶例】

  • 安らかに眠られますようにお祈りいたします
  • 天に召された〇〇様の魂の平安をお祈りいたします
  • 神さまの平安がありますように

このように、故人の魂が安らかであることを祈る言葉が一般的です。

通夜もする?

葬儀の前日にする通夜は、キリスト教では基本的には行いません。

しかし、キリスト教が日本に入ってきて470年以上たった今では、日本文化に馴染んでいく過程で、日本のやり方に合わせて通夜を行うケースも多く見られるようになりました。

カトリックでは「通夜式」「通夜の祈り」「通夜の集い」などと呼ばれ、プロテスタントの場合は「前夜式」「前夜祭」と呼ばれます。元々はキリスト教の儀式として行われていなかった儀式のため内容は教会や地域によって様々です。

また、通夜の後には「通夜振る舞い」と呼ばれる食事の席を設けますが、こちらもキリスト教の葬儀には無い習慣です。なので簡単な茶菓で参列者をもてなす程度だったり、省略することもあります。

日本のキリスト教では葬儀の前に「通夜式」や「前夜式」を行うケースが多い

カトリックとプロテスタントの違い

カトリックとプロテスタントは、同じキリスト教の教派でありながら、非常に異なった考え方を持っています。

どちらもキリスト教だからとまとめて考えてしまっては、葬儀の際に間違えてしまうかもしれません。カトリックとプロテスタントはとてもデリケートな関係なので、教会や参列者に対して失礼がないように、前もって確認しておきましょう。

今回は主に「葬儀」に関わる5つの観点から、カトリックとプロテスタントの教派の違いを紹介していきます。

  • 葬儀の違い
  • 死後の考え方
  • 教派の方針
  • 司祭の呼び方
  • 教会の違い

葬儀の違い

カトリック プロテスタント
  • 儀式(ミサ)を重んじた荘厳な葬儀
  • 故人の罪を祓い、キリスト再臨と死者復活を願う
  • 故人の信仰を大切に考え、儀式は形式にこだわらない
  • 神へ感謝し、遺族を慰めるために祈る

カトリックの葬儀は「葬儀ミサ」と呼ばれ司祭による聖書の朗読や説教、聖歌斉唱、パンとワインの祭壇への奉納などの儀式(ミサ)を重んじた内容の葬儀を行います。

プロテスタントでは、葬儀は遺族を慰めることを目的としております。そのため、通夜を行ったり、洗礼を受けていない場合でも葬儀をしてくれたりと、儀式の内容は遺族の意向を反映してある程度柔軟に対応してくれます。

死後の考え方

カトリック プロテスタント
  • 人は罪の刑罰として死を受ける
  • キリストを信じて、かつ徳が高かかった人間は天国に行き、復活を待つ
  • 生前にキリストを敬った人間は神のもとに行く
  • 死後の安寧は神の手に委ねられる

キリスト教には「神のもとに召され、最後の審判を受け、復活の日まで天国で過ごす」という共通の考え方があります。カトリックとプロテスタントのどちらも、この考えをベースにしていますが、重視するポイントが違うため、それぞれ違った解釈を信仰しています。

教派の方針

カトリック プロテスタント
  • 神の次に権威を持つのは教会で、その次に聖書
  • 伝統的な典礼(儀式)を大事にしている
  • 神の次に権威を持つのは聖書、その次に教会および信者
  • 説教を大事にしている

カトリックは、伝統的な教義を重んじます。特に典礼のミサ(儀式)が重要で、伝統を重んじます。神の教えは聖書や伝承などを元に説いていき、法王の考えを神の言葉に等しいものと考えます。

対してプロテスタントの方では、聖書のみを正しいものとしています。聖書主義ともいえるものであり、カトリックとは権威が強い順位が異なります。また、儀式はミサとは言わず、「礼拝」という言い回しが使われます。

司祭の呼び方

カトリック プロテスタント
神父 牧師

もっとも大きな違いは、司祭の呼び方でしょう。カトリックの場合は司祭を「神父」と呼びますが、プロテスタントの場合は「牧師」と呼びます。

この違いはかなり厳格なものなので、必ず間違えないように注意しましょう。

教会の違い

カトリック プロテスタント

荘厳で豪奢

シンプルな造りで、十字架やオルガンのみで構成されることが多い

教会についても、カトリックとプロテスタントでは大きく違います。
カトリックの教会は荘厳で豪奢、見るものを圧倒するような美しい装飾が施されているのが特徴です。
対してプロテスタントの教会はシンプルで暖かみのあるデザインになっています。

クリス
クリス
どうしてカトリックの方が厳格だと言われているの?
神様
神様
カトリックの場合、結婚式をするときも、厳しい条件があるのじゃ。

  • 新郎新婦のいずれかもしくは両方がカトリックで洗礼を受けている
  • 初婚もしくは死別後の再婚の場合

このどちらも満たしていないと教会で式を挙げることができないのじゃよ。

神父は独身でなければならないし、伝統と儀式を重んじるところから厳格なイメージがついたようじゃな。

対して、プロテスタントの方が洗礼を受けていなくても葬儀を行えたり、牧師の妻帯が許可されておる。プロテスタントの柔軟さと比較するとカトリックの方が厳格に思えるじゃろう?

【カトリック】喪主の準備

喪主を務める人はキリスト教の葬儀においても仏式とほとんど変わりません。配偶者や息子など、故人ともっとも縁の深い親族が喪主を務めます

後ほど葬儀の流れでご説明しますが、キリスト教式の葬儀は仏式の葬儀と異なる点が多くあります。

当たり前ですが、内容が違えば喪主が行う葬儀の準備も変わってきます。

こちらではキリスト教の葬儀ならではの喪主の準備について次のようにまとめました。

  • 葬儀社の手配
  • 危篤・臨終の時はすぐに神父へ連絡する
  • 教会への献金やお礼
  • 献花に使う花

葬儀社の手配

カトリックでの葬儀にかかる費用は70万円前後が相場で、一般的な葬儀よりも安価です。これには、教会で葬儀を行うため、祭壇や会場設営の費用がさほどかからないことが理由と言えます。

しかし葬儀社によって、カトリック式の設えはオプション扱いにしているケースも。これは葬儀社がキリスト教式の葬儀を取り扱う件数が少ないため、基本の葬儀プランを中心とし、そこに付け足す形で対応しているからです。

そのような葬儀社の中には、カトリック用の葬祭用品や設営などを、割高なオプション料金を設定にしている葬儀社があります。

葬儀社を選ぶ際には以下を確認すると、割高な請求をするような葬儀社を避けられます。

  • カトリック式葬儀の実績・経験が豊富
  • 費用面でも他宗派と特別割高になる設定がされていない

危篤・臨終の時はすぐに神父へ連絡する

危篤を迎えた時には「病者の塗油」と言う儀式を行う習慣があります。神父が駆けつけて「病者の塗油」をし祈りを捧げるてくれるので、すぐに教会に連絡しましょう。

亡くなられた時にもすぐに教会に連絡を入れます。その後の遺体の安置場所や葬儀中に行う儀式、教会を使用する場合のことなど、葬儀に関わる様々な事を教会側と話し合うためです。

また、カトリックの葬儀では、弔問の受付や教会内での案内は、その教会に所属する信徒たちにより行われます。葬儀の打ち合わせと一緒に、教会を利用するために施設の説明なども受けておきたいですね。そして、具体的な葬儀の打ち合わせは葬儀社と神父、喪主の3者で行いましょう

危篤の時は「病者の塗油」をしてもらうため、または臨終の時は今後の葬儀のことを話すため、急いで教会の神父に連絡する

教会への献金やお礼

一般的な葬儀でよく聞く「お布施」や「戒名」はカトリックの中には存在せず、その代わりに以下の献金やお礼の用意が必要となります。

  • 教会献金
  • 司祭へのお礼
  • オルガニストへのお礼

など

献金に対する考え方は教会によって大きく異なるので、まずは教会に相談しましょう。金額は任意で構わないというところもあれば、一律で指定しているところもあります。

例として教会献金、司祭へのお礼、オルガ二ストへのお礼など、合わせて約15万円~20万円くらいが相場です。

教会へ渡すときの表書きは、「お花料」「献金」とします。また司祭に対しては「御礼」とするのが一般的です。

献花に使う花

献花に使う花は、遺族(もしくは依頼を受けた葬儀社)が用意します。このときに使われる花は、以下のような特徴を持った花が選ばれやすいです。

  • 両手で受け取ることから、ある程度茎が長く大丈夫な花
  • 白を基調とした花
  • トゲがないもの
  • 故人の愛した花

上記の項目を満たす花として、ゆりや菊、カーネーションなどがよく選ばれています。
バラなどは棘があることから避けられやすい傾向にはありますが、故人が愛したということであれば献花用の花として用意しても構いません。特に白いバラは「白を基調とした花」なので葬儀の雰囲気を壊さず華やかさをプラスできます。

基本的には季節に合わせた花が用意されますが、用意したい花の希望があれば、事前に教会や葬儀社に伝えておくとよいでしょう。

【カトリック】葬儀の流れ

カトリック教会においてカトリックの葬儀は一般的に「葬儀ミサ」と呼ばれます。日本の葬儀に合わせて通夜を行う場合もあるので、今回は「通夜式」を含めた葬儀全体の流れをご紹介します。

危篤から通夜式までの流れ

【病者の塗油】

カトリックでは、病気に苦しむ者にオリーブ油を塗って祈ることで、信徒が救われると信じられています。そのため、危篤になった段階で、なるべく早く教会に連絡します。神父に病院か自宅に来てもらい、儀式を行います。

【臨終後の遺体安置と納棺式】

自宅や教会または安置施設まで搬送します。その後神父による納棺式を行う場合は、祈りと聖水による潅水を行います。そうでない場合は葬儀社と遺族で納棺を行います。納棺後、遺族と教会と葬儀社で葬儀の日取りの決めます。

【通夜式】

故人の自宅か所属する教会のいずれかで行います。特定の儀式は定まっていませんが、主に聖歌斉唱、聖書朗読、神父による説教、そして献花などを行います。

葬儀・告別式の流れ

葬儀

【入堂式】

神父が聖歌とともに会場の教会に入堂した後、棺と遺族が入堂します。

【開式の辞】

神父が葬儀の開始を告げる開式の挨拶をします。挨拶の前には神父が棺に聖水を注ぎ、香を棺や祭壇に振りまく献香を行います。

【葬儀ミサ】

主に「言葉の典礼」と「感謝の典礼」が執り行われます。「言葉の典礼」とは、神父が聖書の朗読と説教を行い、参列者全員で祈りを捧げる儀式です。「感謝の典礼」では聖体拝領が行われます。遺族がパンとぶどう酒を祭壇に捧げ、神父は信徒にパンを捧げます。

【赦祷式(しゃとうしき)】

神父は、聖水を用いて故人の生前の罪の許しを神に請い、香炉を用いて帰天できるよう祈りを捧げます。

告別式

【開式】

参列者一同で聖歌を歌い、告別式を開式します。

【弔辞・弔電紹介】

代表者の弔辞と弔電の紹介があります。

【献花】

仏教で言うご焼香にあたる儀式で、祭壇前に献花します。ご焼香と同様、喪主・家族・親戚・友人・知人という順番で進められることが一般的です。

【喪主挨拶】

喪主が参列者に対して感謝の挨拶を行い、閉式となります。

出棺から追悼ミサへの流れ

【出棺】

家族や親族にて棺を運び、霊柩車に乗せて火葬場へと出発します。

【火葬】

キリスト教は「土葬」を基本としていますが、日本ではほとんどの自治体で土葬を禁じています。そのため、日本では火葬を行うのが一般的です。火葬場で最後の祈りのあと火葬を行い、遺骨を骨壺に納めます。

【納骨・埋葬】

自宅に葬儀社が遺骨迎え用の祭壇を用意します。納骨の時期は明確に定められていませんが、「召天記念日(臨終後一ヶ月)」に埋葬することが多いです。

【追悼ミサ】

仏教の葬儀で言うところの定期法要のことで、故人の命日より「3日、7日、30日、1年」を区切りに、遺族をはじめとする関係者が集まって故人を偲びます。教会で行い、献花、聖歌で故人を送ります。昨今では3日目と7日目の追悼ミサは省略されることもあります。

【カトリック】葬儀は教会でできる?

カトリックの荘厳で美しい教会に憧れる人は、宗教に関係なく多いはず。

厳かな教会で葬儀ができたなら、故人を送り出すための最高の葬儀になることは間違いないです。また送り出す側としても、生涯、深く心に残る葬儀となることでしょう。

キリスト教に入信している人の場合、教会で行う葬儀も選択肢のうちの一つです。中でもカトリックの場合は、一般的に教会で葬儀を行います

とはいえ誰でも葬儀ができるわけではありません。

カトリック教会では誰でも葬儀をあげられるの?

生前に洗礼を受けている方が対象です

そう、カトリックの教会で葬儀を挙げられる方は、生前に洗礼を受けている方なのです。

ただし、きちんとした理由があれば、亡くなった後カトリック教会でも葬儀をあげてくださるケースもあります。

どうしても教会で葬儀を行いたい場合は?

プロテスタントの教会であれば葬儀を執り行うことも可能です

プロテスタントは生前に洗礼を受けていない、または教会に通っていなくても、葬儀を希望すれば受け入れて下さる教会が多いです。

もちろん、葬儀会場などを使って葬儀を行う方法もありますので、教会側と葬儀社を交え話し合い、葬儀を行う場所を決めましょう。

特にカトリックの葬儀を希望する場合は、打ち合わせの段階から教会の関係者が臨席するかたちもよくとられます。

カトリックの教会で葬儀をあげられるのは、生前に洗礼を受けている方が対象

【カトリック】喪主のマナーと挨拶

最後にカトリックの場合の喪主のマナーと挨拶について解説します。

故人がカトリックの信徒だったとしても、喪主を務める人もカトリックを信仰しているとは限りません。例えば亡くなった夫はカトリックだったが、喪主を務めることになった妻は仏教徒だった場合などがこれに当たります。

カトリックの葬儀では、聖歌・賛美歌を歌ったり、献花を行うので仏教の葬儀とは異なる点が多いです。喪主を務めることになっても、信仰している宗派が違うと戸惑うことばかりでしょう。

そんな時に確認しておきたい、カトリック葬儀のマナーや挨拶をまとめました。

喪主のマナー

カトリックの葬儀の場合に喪主が気を付けたいマナーを以下の3項目で解説します。

  • 献花のマナー
  • 聖歌・讃美歌はできれば一緒に歌う
  • 服装は一般的な喪服でOK

献花のマナー

献花の手順は以下の通りです。

  1. 献花の際には両手で花を受け取り、参列者たちにお辞儀をしてから献花台の方に歩いて行く
  2. 右手で花の下あたりを持ち、茎の部分を左手で持つ(この時、花が自分の方を向くようにする)
  3. 献花台の前に進み、献花(花が参列者側、茎が祭壇側になるように向ける)
  4. 花を置いたら手を合わせるなどして、一歩下がり、遺族に一礼

献花の向きは、場合によっては花を祭壇側に向けるということもあります。

参列者へのお辞儀のタイミングや花の向きについては、教会のやり方や参列者の配置などによっても変わってきます。葬儀社と確認しながら準備を進め、式の中では葬儀の担当者の指示に従いましょう。

聖歌・讃美歌はできれば一緒に歌う

プロテスタントの葬儀でもカトリックの葬儀でも、キリスト教の場合は「歌」を儀式中に取り入れます。

聖歌・讃美歌は葬儀中によく歌われるため、葬儀社や教会側も参列者のために歌詞カードなどを用意していることが多いです。わからなければ無理に歌う必要はありませんが、歌えるのであれば聖歌・讃美歌に参加しましょう。

キリスト教以外の人が聖歌・讃美歌を歌ったとしても、好意的に迎え入れられ、批判されるようなことはありません

服装は一般的な喪服でOK

服装は一般的な喪服を用意しましょう。

【男性】

  • 礼服かダークスーツを着て、黒いネクタイを締め、黒い靴下
  • ワイシャツは白で無地のものを着用

【女性】

  • 黒無地のアンサンブルやワンピース、スーツなど
  • 結婚指輪意外のアクセサリーは避ける
  • メイクは控えめにしておくのが望ましい

【学生や子供】

  • 学生服(制服)を着用
  • 制服のない子供の場合は、黒や紺などダーク系の洋服を着用

カトリック信者にとって黒いベールは正装ですが、信者ではない方には不要です。十字架はキリスト教を信仰しているのであれば持っていた方が良いでしょう。それ以外の方は特に持つ必要はありませんし、新たに買う必要もありません。

喪主の挨拶

喪主の挨拶では以下の2項目について、例文も合わせてご紹介します。

  • 献花後の喪主挨拶
  • 葬儀後の挨拶状

 献花後の喪主挨拶

喪主、遺族、親近者の献花が終わったら、次に喪主の挨拶をします。喪主が参列者に対して感謝の挨拶を行い、閉式となります。

挨拶の文言に決まりはありませんが、一般的な流れでは最初に喪主の自己紹介もかね、故人と関係がわかる文面で参列者への挨拶を述べます。

挨拶中は、故人の人柄の話などを交えて話を進めましょう。参列者の方々に向けた、故人が生前お世話になったことへの感謝の言葉も入れると良いですね。

最後には故人が神のもとに無事旅立ったことを報告し、参列者の方々にも神の恵みがあるように祈りながら挨拶を締めます。

では例文も合わせて見ていきましょう。

喪主の挨拶ではキリスト教ならではの言葉や言い回しもあり、その点を考慮して挨拶文を考える必要があります。ここでは故人が父親のケースで喪主の挨拶文例を挙げます。

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本日はお忙しいところ、父・○○のためにお集まりいただき、ありがとうございました。
亡き父は定年退職まで勤め上げたのち、晩年は趣味の○○を楽しみながら過ごしてまいりました。
生前、お集りの皆様をはじめ、多くの方々との温かいかかわりを持てましたこと、心のこもったお祈りをいただいたこと、父〇〇に代わって感謝申し上げます。
思えば一年前に発病し、療養生活を送りながらも家族を気にかけ、我が家に帰りたいと申しておりました。
しかし、〇月〇日80年の生涯を終え、皆様に見守られて主の御許に召され、今は心の平安を得たものと存じます。
皆様にも主の平安と慰めがあらんことをお祈り申し上げます。
本日はまことにありがとうございました。

引用:キリスト教式の葬儀での挨拶は?参列者・喪主ともに解説! / C.S.C. キリスト教の葬儀専門会社

葬儀後の挨拶状

キリスト教式では本来、香典が存在しません。

しかし、仏教徒が大半を締める日本では、キリスト教でも葬儀前の通夜をするのが一般的です。同じように、葬儀では香典の代わりに御花料をいただくのが一般的になっています。

そして香典を頂いた時の香典返し同様、御花料を頂いた時は返礼品を渡します。

御花料の返礼品には挨拶状(御礼状)を添えるのも、香典返しの仕様と同じなので、返礼品と合わせて挨拶状の文面も考えておきましょう。

以下はカトリックの葬儀の場合の例文です。
カトリックの場合、文の始まりに「十字架」 + 「主の平和」が記載され,名前の右上に洗礼名を記載します。

画像引用:キリスト教式の葬儀での挨拶は?参列者・喪主ともに解説! / C.S.C. キリスト教の葬儀専門会社

まとめ

まとめ
  • キリスト教において死は天へ召される喜ばしいことなので、お悔やみの言葉はタブー
  • カトリックとプロテスタントの違いを理解し、間違えに注意する
  • 喪主は葬儀社だけでなく、教会とも話し合って準備をする
  • 教会で葬儀を挙げられるのは、生前に洗礼を受けた人が対象

カトリックの葬儀を教会で行う場合は、神父と喪主、葬儀会社がうまく連絡を取り合って葬儀の準備を進められるかが重要です。

カトリックについて詳しくない方でも、神父や教会関係者が一緒に葬儀に関わってくれるので、葬儀社と一対一で話し合わずに済むのは心強いですね。

しかし、葬儀の準備に関わる人が増えれば、それだけ認識のズレや話の行き違いといったミスも出てきてしまいます。

スムーズに葬儀の準備が進むように、こまめに連絡を取りながら段取りを確認していきましょう。