葬儀のマナーを調べる

葬儀終盤の火葬場で押さえるべき【マナー】を知りたい!そのとき必要なものは?

クリス
クリス
  • 故人を搬送する際や火葬場で、マナー違反しないか心配
  • 葬儀に関わるスタッフにどんな配慮がいるんだろう
  • 火葬に必要な書類って何がいるんだっけ

葬儀への参列経験があっても、火葬までの儀式を経験することは、滅多にないことなので、火葬の際のマナーや、心づけ、必要な書類といったあらゆることに対して、不安になることは当然だと思います。

神様
神様
この疑問に答えるぞい。
本記事の内容
  • 火葬の流れとマナー
  • 火葬に必要なもの
  • 火葬の際に気をつけたいこと

この記事を読むことで、火葬の際に必要なマナーや気をつけたい出来事を知り、不安を解消できるというメリットがあります。では早速お伝えしていきます。

火葬の流れとマナー

このトピックでは、火葬場での流れを説明する中で、ぜひ押さえて欲しいマナーを紹介していきます。決して難しくはないので、このトピックを読んで頭の片隅に置いておくだけでも実践できると思います。

火葬場への搬送

告別式が終了すると、故人との最後のお別れを済ませ、棺の蓋を閉めます。そして、遺族・近親者・親しい友人の中から、6人ほどの男性で棺を抱え、霊柩車まで運びます。

棺を霊柩車に納め、火葬場へ搬送する前に、喪主または親族代表が出棺の見送りをしてくれる人々に対してのお礼の挨拶をします。

搬送の際のマナー

参列者側のマナー

必ず最後まで霊柩車を見送る

霊柩車が出発したら、車の姿が見えなくなるまで一礼、合掌します。この時、私語はマナー違反なのでやめましょう。

出棺の際は、礼服で見送る

冬の寒い時期、出棺を待つ間は、コートを着ていても問題はありませんが、出棺が行われる時は、コートを脱ぎ礼服で霊柩車を見送りましょう

蒸し暑い真夏の場合は、ジャケットを着て見送ります。それまでは、ジャケットを脱いでいても構いません。出棺の時に雨が降っている場合、傘をさしていても問題はありません。ただし、傘は、黒や紺、ビニール傘などの派手でないものを使いましょう。

遺族側のマナー

故人との関係性によって乗る車や順番が違う

火葬場への移動には、霊柩車または寝台車、ハイヤー・タクシー・マイクロバスなどに分かれますが、故人との関係性によって乗る車が変わります

先頭を走る、霊柩車または寝台車には、位牌を持った喪主 葬儀社の担当者が乗車。次に続くハイヤー・タクシーの第1号車には、僧侶・遺影を持った家族

もし、霊柩車に喪主が乗らなければ、第1号車に同乗します。第2号車からは、故人と血縁の深い順で乗ります。友人・知人が同乗するのは最後です。

出棺時の挨拶は、参列者たちに感謝の気持ちを伝える

喪主や遺族は、マナーとして出棺時に、葬儀の参列者に対して挨拶をします。難しい言葉を避け、普段通りの話し方で挨拶を心がけましょう

この挨拶では、参列者に対して、葬儀や告別式に参列してくれたこと、故人が生きていた時にお世話になったことなどの「感謝の気持ち」を伝えることがポイントです。

納めの式

「納めの式」とは、火葬場の祭壇の前で、故人と最後のお別れをすることです。火葬場に到着次第、棺を炉の前に安置し、持ってきた位牌と遺影を祭壇用の机に飾り「納めの式」を行います。

納めの式でのマナー

焼香は、故人との縁が深い順に

納めの式の流れは、僧侶がお経を読むので、喪主から縁の深い順に焼香します。そして、棺をかまどに納めるときは、合掌して見送ります。火葬の時間は、1~2時間かかります。その間、控え室で待機となります。

火葬

納めの式が終わると、火葬炉へ棺を移動し「火葬」します。火葬する時間帯は、12~14時が多いようです。この間、全員控室で待機をします。

火葬の際のマナー

燃えやすい副葬品を選ぼう

棺の中に入れる、故人との思い出の品である「副葬品」は、燃えにくいものを選ぶと、火葬時間が長くなる可能性があります

また、燃やすと有害物質が発生したり、爆発する可能性のある副葬品もあるので、事前に葬儀会社のスタッフに確認を取りましょう

控え室では、静かに故人の思い出話をしましょう

火葬の時間は、1~2時間と長いですが、飲食をしながら、故人との生前の思い出話などをしましょう。この時に、アルコールや軽食が用意されますが、大声を出したり、騒ぐことは絶対にやめましょう

骨上げ

「骨上げ」とは、火葬後に遺骨を骨壷に納める儀式のことです。火葬が終われば、遺骨の周りに喪主や遺族たちが集まり、「骨あげ箸」で遺骨を拾い、骨壷の中に入れます。

骨上げのマナー

骨上げする人の順番は決まっている

骨あげする順番は、喪主が最初に、続いて遺族・親族、そして、親しい友人・知人のように、故人との関係が濃い人から順に行います。

骨壷に納める遺骨の順番も決まっている

遺骨は、下半身にあたる足の骨から、上半身に向かって順番に拾い、骨壷に納めます。そして最後に、喉仏(のどぼとけ)を一番上に積む方法が一般的です。骨壷の中で、生前と同じような順番に骨が納まるように配慮されたやり方です。

ただし、地域によって「骨上げ」の方法は異なります。東日本では「全収骨(ぜんしゅうこつ)」と言って、足から上へ、全ての遺骨を拾い上げる方法が一般的です。

しかし、西日本では「部分収骨(ぶぶんしゅうこつ)」といい、喉仏などの一部の骨を拾い上げるのが一般的なようです。

精進落とし

「精進落とし」は、喪主が葬儀でお世話になった人たちへの労いや、感謝の気持ちを伝えるためお酌に回り、食事をします。火葬が終了し、斎場に戻るか料亭へ移動して行われます。

精進落としの流れ
  • 始まりのあいさつ
    喪主が、葬儀の準備を手伝ってくれた人、参列者、僧侶などに感謝を伝えます。
  • 献杯(けんぱい)のあいさつ
    始まりの挨拶に続いて、喪主が故人に敬意を表して、献盃を行います。もし、喪主以外の人が献杯の挨拶を担当する場合、故人との関係や、簡単な自己紹介をしてから挨拶をします
  • 宴席
    一般的には、1時間半程度の宴席です。
  • 終わりのあいさつ
    基本的には代理人でなく喪主や親族が行います。葬儀や精進落としに関わってくれた人達へ、もう一度感謝を伝えます。この時、今後の法要の予定も伝えます。

精進落としのマナー

献杯(けんぱい)と乾杯(かんぱい)は違う

「献杯」は、葬儀などで行われ、故人や先祖を偲ぶ(しのぶ)目的があります。一方、「乾杯」は、祝いの席で、主催者や参加者の幸運や健康を祈る目的があります

なので、献杯を発声する時は、控えめで落ち着いた声にしましょう。また献杯の際、グラスは、互いに合わせず、胸の高さ程度にとどめましょう

宴席は、故人を偲ぶ場

精進落としの「宴席」は、実質的には僧侶や親族、参列者へ感謝し、労う(ねぎらう)宴席です。しかし、故人との思い出で談笑しながら食事をすることが供養になるという意味もあります。

お酒も用意されて、気分が良くなりますが、騒いだりせず、宴席の雰囲気を壊さないように配慮しましょう。遺族の負担も考えて、長居しすぎないようにしてください。

火葬場に必要なもの

火葬場へ着いた時、必要なものがいくつもあります。段取り良く進めるためにも、事前に用意しておくものや、火葬場で一体どういうことをすればいいのかも含めて、把握しておきましょう。

火葬許可証

「火葬許可証」なしに故人を埋葬するのは、違法行為で犯罪になってしまいます。火葬許可証は、死を看取った医師により交付される「死亡診断書」と「死亡届」を地方自治体に提出することで、発行されます。

死亡診断書と死亡届を持参する際、書類に間違いがあったときに必要な、認め印を念のために持っていきましょう。また、死亡を知った日から、7日以内に死亡診断書と死亡届を提出しなければならないので、気をつけましょう。

火葬場に、火葬許可証を持参し火葬が終了すれば、「火葬場の証印」もしくは「火葬日時」が記載された火葬許可証が返却されます。

しかし、一般的には、火葬許可証を葬儀社のスタッフに預けて、火葬場まで持っていき、そこで火葬場の係の人に渡してもらえるようです。このとき、心づけを忘れないようにしましょう。

スタッフたちへの心づけ

火葬においての「心づけ」は、霊柩車・マイクロバスなどの運転手や、火葬場のスタッフなどに渡します。心付けを渡すときは、「白封筒」「不祝儀袋」に入れましょう。心付けを渡すタイミングは、火葬場に向けて出発する前か、火葬場から帰ってきた時です。

心づけの目安
  • 式場スタッフ    3,000~5,000円
  • 火葬場スタッフ   3,000〜5,000円
  • 霊柩車の運転手   3,000~5,000円
  • マイクロバス運転手 3,000~5,000円
  • ハイヤー運転手   2,000~5,000円

しかし、公共の火葬場では、心づけが禁止されていますので、渡さないようにしましょう。葬儀会社によっても、受け取ってくれない場合もあります。無理に渡すのは控えましょう。

お茶菓子や軽食

一般的に火葬には、1~2時間ほどかかります。この時間は、火葬場の控え室で、僧侶や参列者に対して、お酒やお茶入れなどでもてなすのが一般的です。故人との思い出に花を咲かせながら飲食をします。

用意するお茶菓子・ドリンク・アルコールは、コンビニで購入できるもので構いません。サンドイッチやおむすびなどでいいでしょう。お茶菓子に関しては、小分けできるものだと便利です。

火葬している間、主催者側や喪主は、挨拶の必要はありません。「どうぞ軽食を用意致しましたので、召し上がりください。」の言葉でいいでしょう。

火葬場に参列できる人の範囲

火葬に参列できる人の範囲にはっきりとした決まりはありません。家ごとの葬儀のスタイルや、地域の慣習によって、火葬場へ参列する人が決まることが多いようです。

火葬場に参列できる人
  • 喪主
  • 遺族
  • 近親者
  • 縁の深い知人
  • 縁の深い友人

しかし、上にあげた人達は、あくまでも一般論です。火葬に参列できるかどうかの、大きな基準となるのが、喪主の意向です。

近年では、家族葬や直葬が増加傾向にあります。それは、家族や限られた親しい友人だけで、ゆっくり故人を見送りたいという遺族の想いの表れです。

このような葬儀スタイルの場合は、喪主や遺族の意向を尊重し、火葬への参列を遠慮する判断が必要です。

どうしても火葬場へ参列したいとき

上の「火葬場に参列できる人の範囲」で説明した人以外で、どうしても、火葬場で最後のお別れに参列したい時、どうすればいいのでしょうか。参列者側と遺族側の対応を説明します。

参列者側の対応

「火葬場に参列できる人の範囲」で述べたように、火葬に参列できる人の範囲にはっきりとした決まりはありません。

しかし、直前になって遺族側に、火葬へ参列したい旨を伝えると、車や精進落としなどの手配が間に合わず、迷惑をかけてしまいます

火葬までどうしても参列したい場合は、必ず通夜などの席で、親族や世話役の方から事前に許可をもらいましょう。もし、火葬まで参列できる許可がもらえたなら、火葬場の火葬炉近くは、喪主や遺族が立つので、後方で控えましょう。

遺族側の対応

もし、火葬までの参列を願われた場合、お断りしても構いません。車や、精進落としなど手配するのが大変でしょう。何よりも、喪主の意向や遺族の思いを尊重した上でお断りするか、承諾しましょう

まとめ

これまでに、葬儀に参列したことはあるけど、火葬に立ち会ったことのある人は少ないと思います。だからこそ、この記事を読んで火葬の流れや、マナーを知ることで、いざというときに、慌てることなく冷静に対処できるのではないでしょうか。

そして、地域によって慣習が違うことも十分にありえるので、生まれ育った地域や、今住んでいる地域の文化にも触れながら日々生活したいですね。