葬儀についての基礎知識

故人が生活保護の葬儀喪主!喪主が生活保護!一体どうしたらいい?

クリス
クリス
  • 費用はどうしたら良いんだろう?
  • 喪主である自身も生活保護を受けている時はどうしたらいい?
  • 葬祭扶助費ってどうやって申請出来るの?

こういう不安になるのにも理由があります。なぜなら、生活保護を受けている人が身近な存在でなかったりするからです。

故人が亡くなった後に遺族が知る場合もあると思います。日本の社会では、生活保護というだけで偏見を持たれてしまったりします。なので、例え親族でも伝えられていない方がおられると思います。

また、身内でない方の葬儀を行う機会があるかもしれません。そんな時に申請出来る制度を知りたいですよね。

神様
神様

この疑問に答えるぞい。

本記事の内容
  • 費用を助けてもらえる葬祭扶助費を理解する
  • 喪主自身が生活保護を受けている場合の解決法
  • 葬祭扶助費の条件を知る

葬祭扶助費を初めて聞いた、という方も中にはおられると思います。

今回の記事では、生活保護制度の葬祭扶助費についても触れながら故人が生活保護の場合や喪主である自身が生活保護の場合について解説します。

故人が生活保護を受けていた葬儀の費用

苔, 生態学, 環境, 保護, ライブ, 生活, 生きています, クリーチャー, 動物相, 手, 緑, 自然

生活保護の方が亡くなった場合や喪主の方が生活保護を受けているかそれと同様の場合は、葬祭扶助が受けれます。また、親族かそうでないかで変わってきます。

故人の親族

生活保護を受けている場合は、葬祭扶助を申請します。

生活が安定している場合は、葬祭扶助制度を利用できません。葬儀を行いたい場合は、生活保護でない場合と同様に準備をし執り行います。

葬儀を行う意志が無い場合は、役所にその意思を伝えます。

故人の親族でない

親族が葬儀を行う意志が無い場合や故人に親族がいない場合で葬儀を行いたい場合は、葬祭扶助を申請し行います。葬儀を行わない場合は、その意思を役所に伝えます。

※葬祭扶助を利用出来るが、遺品に金銭的価値がある場合は遺品を売却した額との差額で支給されます。

しかしながら、生活保護に関しては”ケースバイケース”な所が現状です。

同じような状況下であっても、A自治体では身寄りのない方でも葬儀を行う為に民生委員にお願いをし執り行っていたが、B自治体では身寄りが無く葬儀を行う人が誰もいない場合は民生委員へ伝えられることなく墓地埋葬法による火葬を行われる事もあります。

生活保護の方が亡くなった時は、葬祭扶助が受けられるのかそうでないのかは一度各自治体へ確認をしないといけません。

この時における、故人の親族でない方

→賃貸住宅の連帯保証人や管理人等の方がこれにあたります。

墓地埋葬法とは

1 墓地、埋葬等に関する法律第九条に規定する「死体の埋葬又は火葬を行う者がないとき又は判明しないときは、死亡地の市町村長がこれを行わなければならない」とあるのは、生活保護法第十八条第二項に規定する「左に掲げる場合において、その葬祭を行う者があるときは、その者に対して、前項各号の葬祭扶助を行うことができる」とあることと関連性があるかどうか、即ち生活保護法に「葬祭を行う者があるとき」の反対の場合のことを墓地、埋葬等に関する法律第九条で「行う者がないとき」と規定したものであるかどうか、若し、そのとおりであるとするならば生活保護法第十二条及び第十五条に規定する保護を受けている孤独の被保護者が死亡して他に葬祭を行う者がないときも、又、墓地、埋葬等に関する法律第九条に規定する「死体の埋葬又は火葬を行う者がない」ことになるかどうか(生活保護法は「人」を保護する法律であつて(即ち人権を有する人)、死体の処置には関係はない。従つて、生活保護法第十八条第二項の規定は、生活保護法の実施機関である市町村長には適用はなく、若し、市町村長がその葬祭を行つても、それは、墓地、埋葬等に関する法律第九条に規定する市町村長として実施するものであるから、生活保護法第十八条に規定する葬祭扶助を適用することができない旨の解釈もある)。

引用:厚生省ページ

クリス
クリス

生活保護を受けていたから、親族にも葬儀を行ってもらえない人がいるのはとても悲しい現実です。

身寄りが無い場合で、葬儀を行ってもらえないのも悲しいけどそれよりももっと悲しいや

神様
神様

国としては、葬儀を行う人がいない場合は墓地埋葬法での埋葬を推奨しているんじゃよ

なぜなら、墓地埋葬法にすると国はお金を支払わず自治体のみが負担を負う形になるからなんじゃ

葬祭扶助費

葬祭扶助費は、生活保護法における生活困窮者への保護を目的とした制度の一環です。その為、国と自治体からそれぞれ金額を出し合って支給されます。

なので、国からは一定の金額が支給されても地域差によって自治体からの支給額は変わってくるのでおおよその金額しか実際の所分かりません。

葬祭扶助費は現物給付が行われる事が多いので行った葬儀社へ直接支払われる場合が多いです。現物給付でない場合は、金銭給付となり給付を受けてから葬儀社への支払いとなります。

支給額は、最低限の葬儀が行える金額です。

おおよそ大人200,000円子供160,000円です。

※地域や年度により変動します。

また、故人の葬儀を行わない場合は墓地埋葬法が適用されます。その場合は、国からは支給されず自治体からのみ支給されます。

葬祭扶助費を利用して行う葬儀は、直葬形式の葬儀を行うのが一般的です。

直葬形式の葬儀(最低限の葬儀)

  1. 検案(死体検案書費用等)
  2. 死体の運搬(亡くなられた場所から安置所まで)
  3. 火葬又は埋葬
  4. 納骨
  5. その他葬祭のために必要なもの

葬儀は火葬場で行われる事が多いです。葬儀を行う者は、火葬に立ち会えますが僧侶による読経は行いません

僧侶による読経を行うと、お布施が発生することになるので行われません。葬祭扶助の範囲を超えてしまうからです。ですが、遺骨は自宅へ持ち帰れますので持ち帰ってから納骨までの間に僧侶へお願いしお経をあげてもらう事は出来ます。

神様
神様

本当に簡単な葬儀になるので、遺族としては葬祭扶助費を利用しての葬儀を選ばない場合もあるんじゃ

【いつまでに払う?】葬儀費用の支払い方法!支払いは一括?分割? こういう不安になるのにも理由があります。なぜなら葬儀の際、掛かる費用ばかり気にしてしまって支払い方法はあまり気にしない人が多いか...
【迷わない】葬儀の種類は何がある?選び方や相場を徹底調査! いろいろな葬儀の種類がありすぎてどれにすればいいのか、どのくらいの費用がかかるかわからない。 人の死は突然だし、亡くなる前...

葬祭補助費を受けるための条件

彫刻, 青銅, 聞く, 数字, リスニング, ブロンズ彫刻, 青銅色の彫像, レンガの壁, 赤レンガの壁
葬祭扶助費の条件
  • 遺族が生活保護法における最低限度の生活を維持していない場合
  • 故人の扶養義務者がおらず、家主や民生委員が行う場合
  • 故人の遺留品を当てても費用を捻出できない場合

故人の遺族が葬儀を行う場合は、最低限度の生活を行っているかいないかが鍵となります。

なので、生活が安定されている方は役所へ相談に行っても申請が出来ない場合がありますので一度相談に行くことをお勧めします。

その反対に、故人の遺族でない場合は葬祭扶助費が支給される事の方が多いです。が、故人が残した遺留品の価値で葬祭費用が足りてしまうか足りない部分が出てきたら差額を支払う形にもなりえます。

クリス
クリス

社会のセーフティーネットである生活保護制度ですが、いつどこで自身が受けることになるかは分かりません。

昨今の状況下では、申請者や自殺者が増えています。そんな時、人生の最期に生活困窮者だから葬儀は諦めないといけないとなると遺族の方もやるせない気持ちや後悔をしてしまうと思います。

そのような方を少しでも減らせるように、福祉の観点から出来た葬祭扶助費の制度なんですね!

生活保護とは

保険, 生活, 保護, ヘルプ, セキュリティで保護されました, ケア, 図, 手, カバー, 安全性

資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度です。(支給される保護費は、地域や世帯の状況によって異なります。)

引用:厚生省ページ

社会のセーフティーネットです。何かで働けなくなった時にお世話になる制度です。

この制度のお陰で、ホームレスにならずに済んだ方や子育てを出来た方などもいます。身近に生活保護受給者がおられた場合は、生活保護から抜け出そうと努力しておられる場合もあるので優しく見守る事が大切なのかもしれないと思いました。

生活保護葬・福祉葬の流れ

ラーゴ ディ Sartirana, 湖, Prealpi, Merate, Sartirana, レッコ
役所へ連絡 担当のケースワーカーさんや福祉課へ連絡する
葬祭扶助費の申請 必ず葬儀の前に行う。また、故人と喪主の方の自治体が違う場合は両方に相談しておいた方がいいです。(金額が自治体で違う為)
葬儀社へ連絡 大抵、役所が紹介してくれます。紹介された中から選ぶと支払いまでスムーズな事が多いです。葬儀社へは、葬祭扶助費の利用を伝えておきます。
葬儀 直葬です。お通夜や告別式は行いません。
葬儀社へ支払い 大抵が、福祉課と葬儀社とのやり取りで行われます。

葬儀を行う場合は、以上の流れになります。

葬祭扶助費の申請をした後に葬儀社を紹介された中から選んだりするので、葬儀社を探す手間は省けるんですね!(なるべく親身になってくれるところの方が良いです。)

また、支払いも葬儀社と直接行ってくださるので支払いの様々な心配はしなくて済みそうです。

近所の人や知人に貰った香典は役所に伝えるべき?

伝えなくて大丈夫です。

なぜなら、香典は非課税になるからです。通常の葬儀同様、香典を頂いた方に香典返しを行います。

残りは、葬祭費や遺品の整理に充てるのが一般的です。

直葬

火葬場で行います。(火葬場によっては、お別れのスペースが無い場合もある)

火葬を行い遺骨を骨壺に納骨し式は終わりです。

火葬費は別料金の場合が多いです。火葬費は、無料~2万円前後の場合が多く地域差があります。また、東京23区のように4万円~7万円になる場合もあるので役所で火葬許可書を貰う時に確認しておくといいでしょう。

葬儀社によっては僧侶を呼べないことがあります。

火葬の順番を待ってる間は、自宅か葬儀社の安置所で遺体を安置しておきます。

葬儀社の安置所は面会不可の所もあり、1日毎に料金が発生してしまう事もあるのでよく葬儀社に確認しておく。

男性の体験談
男性の体験談

生活保護ではなかったが、宗教信者ではなかったので直葬にしました。

火葬を待っている間2日間は、自宅で母と過ごしました。お通夜や告別式は行いませんでしたが、母と仲良かった人々が来てくれました。

葬儀社の方に安置所も案内してもらいましたが、そちらは火葬まで面会出来なくなるのでやめておいて良かったです。

火葬後は、骨壺に入れて一度自宅へ帰りましたが生前から父と同じ墓じゃなくて海に撒いてほしいと言われていたので、一部をダイヤモンドにし残りを海洋散骨にしました。

葬儀の一連の流れを考えると、シンプルな直葬で良かったと思います。自宅に遺体を安置出来たのが大きかったと思います。

生活保護者の方をお見送りした後の遺品は?

故人のコレクションの処分に困る人のイラスト

喪主を務めた方が整理を行います。但し、福祉事務所が売却出来ると判断した物以外。

売却された費用は、葬祭扶助費と合算されその分引かれます。

残りの遺品整理は、生活保護であっても無くても変わりがないので専門の業者に頼むか個人で遺品整理を行いましょう。

遺品整理とは?業者に頼む場合の費用相場は?選ぶポイントとは? 家族や親族が亡くなり、葬儀を終えた後、しなければいけないのが遺品整理です。 あなたは遺品整理のやり方を知っていますか? ...

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事を読んでいただくことによって、生活困窮者の方の葬儀を行う機会に少しでもお役に立てれば幸いだと思います。

読んでいただきありがとうございました。