葬儀についての基礎知識

【葬儀での挨拶】参列者・親族側で言葉マナーを解説!注意するべき事とは

クリス
クリス
  • 葬儀に参列した時の挨拶はどうしたらいいのかな
  • 身内の葬儀での挨拶マナーは?
  • 使わないほうがいい言葉はあるのかな

葬儀に参列する機会は多くありませんよね。自分が参列者の立場では遺族にどんな挨拶をするべきか。逆に自分が遺族の立場では参列者にどんな挨拶をするべきか、分からないと心配になると思います。

またどんな挨拶をすべきか分からないせいで、自分の気持ちを上手く伝えることが出来なくなってしまう事も考えられます。自分の発した言葉がマナーに反していないか知っておく事で少しでも安心して葬儀に参列できます。

神様
神様

この疑問に答えるぞい。

本記事の内容
  • 参列者として、遺族としての挨拶マナー
  • 知っておきたい挨拶の例文
  • 忌み言葉(禁止用語)をご紹介

この記事を読むことで葬儀の際に自分が参列者か、遺族の立場かでどのように挨拶をするべきかのマナーが分かります。

参列者としての挨拶マナー

お通夜・お通夜の受付のイラスト

自分が参列者であれば遺族とお話しする機会は基本的に多くありません。葬儀が始まる前の待ち時間にご挨拶する程度かと思ます。

遺族にどのような挨拶(お悔やみの言葉)をするべきかは、自分にとって故人がどのような関係性かにより変わります。

迷ったらまず端的な言葉をかけましょう。例えば、

「この度はご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます。」

長々と何かを伝えようとすると余計な事を言ってしまう可能性があるので、短い言葉で挨拶するとマナーに反する事を防げます。

神様
神様
お悔やみの言葉とはどういったものなのか、参列者としてどのような挨拶をすればいいのかご紹介するぞ

お悔やみとは?

お悔やみの言葉は、故人を悼む思いを遺族に伝えるために使います。

「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」ご冥福をお祈りいたします」は耳にした事がありますよね。しかしその言葉の意味はご存じですか?

ご愁傷の「愁」は心中に抱くものの悲しい思い、憂いの気持ちという意味があり、「傷」は心の傷の事を指しているので、「愁傷」とは心の傷が愁える(憂える)という意味があり、相手を気の毒に思う事です。

冥福という言葉の「冥」は冥土(死後の世界)を表し、「福」は幸せや福を招くという意味を表していて「ご冥福をお祈りいたします」は死後の世界での幸せを願っているという気持ちを表す言葉です。

お悔やみ言葉のポイント

お悔やみの言葉を使用するときのポイントを3つお伝えします。

  • 言葉は少なめにご挨拶をする
  • 事故死の場合に事故の様子などを聞いてはいけない
  • 故人がお年寄りで、遺族とは深い付き合いではない場合に「長生きされて何よりでした」などの言葉は使わない

遺族は親族が亡くなって心身ともに疲れている事もあります。余計な負担はかけないためにも言葉は少なめに挨拶をするのがマナーです。また、そんな傷心の身である遺族に対してなぜ亡くなったのかなどは聞いてはいけません。

参列者としての挨拶例文

参列者と言っても故人が親しい人か、職場の人か、病死だったか事故死だったのかによりかける言葉も変わってきます。

そこで故人が自分にとってどんな立場だったのかを分けて、挨拶の例文を紹介していきます。

故人が親しい友人

この場合、遺族にどのようなお悔やみの言葉をかけるかご紹介します。

この度はお悔やみ申し上げます。
とても親しくさせて頂いていただけに無念でなりません。私に出来る事がありましたら何でもお手伝いしますので、何なりと申しつけください。

遺族とも親しい間柄であれば下記のようなカジュアルな表現でも問題ありません。

  • 突然の事で大変でしたね。
  • 本当に残念で、寂しくなります。
  • お力落とされませんように、何か手伝える事があれば何でも言ってください。

故人が老人の場合

この度はご愁傷様です。●●さんにはもっと長生きして頂きたかったので残念です。ご家族の皆様もお力を落としの事と思います。お悔やみ申し上げます。

故人が会社関係の方

  • 同僚や後輩の場合

会社の同僚の○○と申します。この度はお悔やみ申し上げます。●●さんは社内でも人望のある方でしたので無念でなりません。ご家族の皆様もお力を落としの事とお察し致します。

  • 上司の場合

●●さんの部下の○○と申します。この度はお悔やみ申し上げます。●●さんは部下の面倒見もよく仕事にも熱い方だっただけに無念です。ご家族の皆様もお力を落としの事とお察し致します。

故人が病死だった場合

心からお悔やみ申し上げます。ご生前は何かとお世話になりまして、ありがとうございました。

この度はご愁傷様です。生前はお見舞いに伺うことが出来ず残念でなりません。心よりお悔やみ申し上げます。

先日お見舞いにお伺いした際に●●さんといろいとお話しが弾んでいて、お元気そうでしたのに残念です。心よりご冥福をお祈りいたします。

故人が事故死だった場合

この度はお悔やみ申し上げます。
思いがけない事でお力をお落としのとことお察し致します。私に出来る事がありましたら、ご遠慮なくお申し付けください。

参列者の場合、故人との関係や亡くなった時の状況に応じて挨拶が異なります。

お悔やみ言葉の注意点、葬儀の形式別のマナーとは

ザビエルの似顔絵イラスト

お悔やみの言葉をご紹介してきましたが、注意しなければならないのは参列した葬儀が神式やキリスト教式だった場合です。

日本における主な宗教は「仏教」「神道」「キリスト教」と分けられています。

神道では「亡くなった方は家族を見守っている」という考えがあり、キリスト教では「亡くなった方は神のおともに旅立つ」とされています。

亡くなった人の幸せを祈る「ご冥福をお祈りいたします」は、言葉をかけるに相応しくないので、仏教(浄土真宗以外)の場合に使う言葉です。

葬儀の形式によって、遺族にどのような言葉をかけるべきか使い分けるのがマナーです。

仏教式 神式 キリスト教式
  • ご愁傷様です
  • お悔やみ申し上げます
  • ご冥福をお祈りいたします
  • ご愁傷様です
  • お悔やみ申し上げます
  • 心より拝礼させていただきます
  • お祈りいたします
  • 神様の平安がありますように
  • 安らかに眠られますように

キリスト教ではお悔やみの言葉はありません。「死は終わりではなく、天に召される喜ばしい事」と考えられているためです。遺族にとっては「死は一時的な別離で、いずれ天国で再開できる」といった希望を持ちます。そのためキリスト教式では慰めの言葉を伝えましょう。

クリス
クリス
次は親族の立場から挨拶マナーをご紹介するぞ

親族としての挨拶マナー

喪服を着た人のイラスト(男性)

身内の葬儀では、遺族に対し他の親族に対して参列者に対して、それぞれに合わせたマナーが必要です。

身内、参列者に対する挨拶の例文もご紹介していきます。

身内に対する挨拶のマナー

身内の葬儀の時に、遺族や他の親族にどのような挨拶をするべきか、ポイントは3つです。

  1. 前置きの挨拶はしない
  2. お悔やみの言葉は言わない
  3. 遺族に寄り添う言葉をかける

身内といっても親しい身内、遠縁の身内と立場が異なれば対応も多少変わるので、状況に応じてマナーに合う挨拶を交わす事が大切です。

神様
神様
順番に説明するぞ

1.前置きの挨拶はしない

「こんにちは」「こんばんは」「お久しぶりです」という前置きの挨拶は使わないほうが良いでしょう。

前置きの後に話が続いていく事を連想させるので、葬儀の席ではNGです。

2.お悔やみ言葉は使わない

「御愁傷さまです」「お悔やみ申し上げます」といった言葉は身内に対して使うと他人行儀になってしまうのでNGです。

しかし、会う機会の少ない遠縁の身内の場合にはお悔やみの言葉をかけても良しとされます。

3.遺族の心に寄り添う挨拶をする

「突然の事で驚きました」「大変でしたね」という遺族に寄り添う言葉をかける事が大切です。
また「私に出来る事があれば言ってください」など遺族を気遣う気持ちを表しましょう。

参列者に対する挨拶マナー

葬儀に出る際に自分が遺族、親族の立場であれば参列者にお悔やみの言葉をかけていただくので、挨拶の機会が多くあります。

葬儀は時間が決められているので一人一人と長話している暇はありませんし、参列者の方も気を遣う場面なので、とても親しい間柄じゃなければ簡潔な挨拶を交わすのが良いでしょう。

そこで参列者からお悔やみの言葉を受けた際に、どう返せばいいのか例文をご紹介します。

お悔やみの言葉を受けた場合に返す例文

本日は足をお運びいただきありがとうございます

お心遣いありがとうございます。●●(故人)も喜んでいると思います。

恐れ入ります。生前は●●がお世話になりました。

参列してくださった方に対して感謝の気持ちを伝える事が大切です。
「ありがとうございます」という言葉だけでは、言葉足らずに感じてしまう方もいるので言葉の前に「お心遣い」や「ご丁寧に」など一言つけましょう。

「恐れ入ります」という言葉の意味は迷惑をかけて申し訳なく思う事を指しますが、今回使われている場面では「心苦しいくらいにありがたく思う」という意味を成します。

「生前は●●がお世話になりました」などの前に一言付け加えると、より気持ちが通じると思います。

黙礼をする

故人を想うと悲しくて挨拶をしている余裕がない事もあると思います。
そんな時は、言葉は交わさずに一礼を返すだけでも問題ありません。

お悔やみの言葉をかけてくれた相手に対して体を向けて、深めにお辞儀をするだけでも、感謝の気持ちは伝わります。

忌み言葉とは

バツマークを出している女性のイラスト

忌み言葉(いみことば)とは、不幸が続く事を連想させてしまうので使わないほうがいい表現の言葉です。うっかり使ってしまうと「縁起が悪い」と思われてしまう可能性があるので注意しましょう。

例えば結婚式でも「切れる」「冷める」「短い」という言葉は忌み言葉として使うべきでないとされています。

受験生に対しても「落ちる」「滑る」はNGとされていますよね。これらを忌み言葉と言います。

神様
神様
葬儀で気を付けるべき忌み言葉について説明するぞ

葬儀でNGな忌み言葉

葬儀の席で使ってはいけない忌み言葉は不吉な言葉不幸が重なる事を連想させる重ね言葉不幸が続く事を連想させる言葉、はNGとされています。

具体的にどのような言葉なのかというと

不吉な言葉 不幸が重なる事を連想させる重ね言葉 不幸が続く事を連想させる言葉
  • 消える
  • 落ちる
  • 数字の四(死)と九(苦)
  • 重ね重ね
  • またまた
  • 次々
  • しばしば
  • 引き続き
  • 再び
  • 続いて
  • 追って

これらの言葉は忌み言葉に当たります。

使ってしまいがちな忌み言葉

参列者と親族側で使ってしまいがちな文例と正しい言葉の使い方を紹介します。

参列者
NGな言葉 正しい使い方
「くれぐれもお力落とされませんように」⇒ 「どうぞお力落とされませんように」
「生きていたころはお世話になりました」 「生前はお世話になりました」
「急死してしまったと聞いて驚きました」⇒ 「突然の事で驚きました」
親族
NGな言葉 正しい使い方
「わざわざお越しくださりありがとうございます」⇒ 「この度はお越しくださりありがとうございます」
「引き続き、火葬場のほうへお越しください」 ⇒ 「さらに火葬場のほうへお越しください」
 「葬儀が終わったら、追って連絡します」      ⇒ 「葬儀が終わったら、後程連絡します」

これらもよく使ってしまいがちな言葉ですが、実際に言わないように気を付けたいですね。

宗教別にみる忌み言葉

前述のお悔やみ言葉でも宗教に触れてきましたが、忌み言葉にも宗教別に違いがあります。下記のような忌み言葉があります。

仏式における忌み言葉 神式・キリスト教式における忌み言葉
  • 浮かばれない
  • 浮かばれぬ
  • 迷う
  • 供養
  • 霊前
  • 冥福
  • 往生
  • 成仏
神様
神様
宗教別に忌み言葉を説明するぞ

仏教の忌み言葉

仏教では故人が極楽浄土へと成仏し仏になる、旅立つことを願い供養をします。

そのため、成仏できないようなことを連想させる言葉が忌み言葉に当たります。

神道・キリスト教の忌み言葉

神道では故人がその家を守る守護神となるとされます。キリスト教では故人は神のもとで永遠の生を得るものとされています。

そのため、仏教とは逆の教えになるので、仏教を連想させる言葉が忌み言葉に当たります。

忌み言葉や親族の挨拶マナーについてこちらも参考にしてみてください。

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まとめ

菊のイラスト「黄色い菊」

いかがでしたか?

葬儀の参列者も、身内としても経験がある友人がこう言っていました。「葬儀でどう挨拶しようか迷った。その時は自分の発言がマナーに反していないか考えすぎて言葉が少なくなってしまっていたな」と。

それでも、遺族に寄り添いたい、傷心の身内に寄り添いたいという気持ちがあったそうで、そんな時にさりげなくかける挨拶はとても大切だと思いました。

この記事を読んだ方が、葬儀の参列者か、身内かの立場で挨拶のマナーについて少しでも知って頂けたら幸いです。