葬儀についての基礎知識

法事の香典返しの相場は?お通夜や葬儀と同じ?法事について徹底解説します!

クリス
クリス
  • 法事とは?葬儀とは違うの?
  • 法事の準備と当日の流れが知りたい
  • 法事の香典返しはどうすればいいの?

「法事」や「法要」など言葉としては知っているけれど、違いやどのようなことをするのかを知らない方も多いのではないでしょうか。

故人を偲ぶ法事や法要には、色々な考え方やマナーがあります。

故人を偲んでくれた方には、マナーを守って感謝の気持ちを伝えたいものですね。この機会に法事について知っておきましょう。

神様
神様

この疑問に答えるぞい。

本記事の内容
  • 法事とは
  • 法事の準備と当日の流れ
  • 法事の香典返し(引き出物)について

この記事を読むことで法事についてと法事の準備と当日の流れ、法事の香典返し(引き出物)について詳しく知ることができます。では早速お伝えしていきます。

法事とは

法事についてお伝えします。

法事と法要の違い

法事と法要は似ていますが意味や行うことが違います。結論を先にお伝えすると法事とは法要と法要の後のお斎と呼ばれる会食までのこといいます。

法要とは、僧侶にお経をあげてもらい焼香をする儀式のことです。遺族の他に親族や知人、友人が参列します。法要には忌日法要、月忌法要、年忌法要、追憶法要などいくつか種類があります。

法要は故人を偲び冥福を祈るための宗教的な儀式で、法事は会食などを含めた供養のイメージです。

忌日法要

忌日法要とは、故人が亡くなった日から7日ごとに行う法要のことです。

仏教では人は亡くなった後、49日は現世と冥土の間をさまよっているとされています。遺族はこの期間に故人を供養して、故人が良い世界に行けるように祈るという考えがあります。

しかし、浄土真宗では人は亡くなるとすぐに浄土に行けると考えられています。ですから浄土真宗では、この期間は故人が良い世界に行けるのを祈るのではなく、故人への感謝と親交をささげる日とされています。

クリス
クリス
宗派によって考え方が違うんだね。

まずは忌日法要のおおまかな流れを確認しましょう。

7日目 初七日(しょなのか)
14日目 二七日(ふたなのか)
21日目 三七日(みなのか)
28日目 四七日(よなのか)
35日目 五七日(いつなのか)
42日目 六七日(むなのか)
49日目 七七日(なななのか)もしくは四十九日(しじゅうくにち)

それぞれの忌日法要で行うことについてお伝えしていきます。

初七日

初七日は最初に行う忌日法要です。地域によっては故人が亡くなった日を1日目と考え、亡くなった6日目に行う場合もあります。

初七日は僧侶にお経を読んでもらいます。遺族や親族だけではなく、友人や知人を招きます。

本来は故人が亡くなってから7日目にやる法要ですが、最近は参加者の負担を考えて葬儀の当日に繰上げ法要や葬儀中繰り込み法要として行うことが多いです。

二七日忌から六七日忌

二七日忌から六七日忌は遺族だけで自宅で行うことが多いです。

僧侶にお経を読んでもらうのが一般的ですが、近年では僧侶のお参りも省略するケースが多いです。

五七日忌を忌明けとする宗派もあります。

七七日忌もしくは四十九日

七七日忌をもって忌明けとされます。

七七日忌は遺族や親族だけではなく友人や知人を招き、僧侶にお経を読んでもらいます。法要の後には、お斎と呼ばれる会食も行います。

墓地への納骨は七七日忌に行う場合が多いです。地域によっては納骨を一周忌や三回忌に行う場合もあります。

故人が亡くなった100日目には百箇日というものがあります。通常は遺族のみで行いますが最近では省略するケースが多いので、七七日忌をもって忌日法要はひと段落します。

年忌法要

年忌法要とは故人の命日に行う法要です。

遺族や親族だけではなく友人や知人を招いて、僧侶を呼びお経をあげてもらいます。法要の後にはお斎と呼ばれる会食もします。

三十三回忌もしくは五十回忌が最後に行う法要(弔い上げ法要)とされています。弔い上げ法要は宗派によって違うので菩提寺に聞きましょう。

まずは年忌法要のおおまかな流れを確認しましょう。

満1年目 一周忌
満2年目 三回忌
満6年目 七回忌
満12年目 十三回忌
満16年目 十七回忌
満22年目 二十三回忌
満26年目 二十七回忌
満32年目 三十三回忌(弔い上げ)

それぞれの年忌法要で行うことについてお伝えしていきます。

一周忌

一周忌は故人が亡くなってちょうど1年目に行います。年忌法要の中でも最も大切とされています。この一周忌をもって喪があけるとされています。一般的にこの日までが喪に服す期間、喪中と言われます。

遺族や親族だけではなく友人や知人を招き、僧侶にお経を読んでもらいます。法要の後にはお斎と呼ばれる会食があります。

命日が平日で集まるのが難しい場合は、一周忌の法要を行うのは命日ではなくても大丈夫です。ですが命日より前の休日に行います。

三回忌

三回忌は2回目の命日に一周忌と同じように大規模で行います。場所は自宅、寺院、葬儀ホールなどです。

一周忌と同じように遺族や親族だけではなく友人や知人を招き、僧侶にお経を読んでもらいます。法要の後にはお斎と呼ばれる会食があります。

七回忌

七回忌は一周忌や三回忌に比べると小規模で、遺族や親族のみで行います。

僧侶にお経を読んでもらい、お斎も行う場合があります。

七回忌以降は遺族や親族のみで行うのが一般的です。

十三回忌から二十七回忌

七回忌以降は省略するケースが多いです。

省略しない場合は遺族や親族のみで行います。

三十三回忌(弔い上げ)

三十三回忌をもって年忌法要が終わるのが一般的です。

故人は死後30年すると、故人のことを知っている人が減っているのが理由のひとつとされています。

遺族や親族のみが一般的ですが、友人や知人を招くケースもあります。その場合はお斎で参列者をもてなします。

宗派や地域によっては、五十回忌、百回忌、百五十回遠忌の年忌法要があります。

宗教別

宗教によって忌明けとする日や考え方が違います。

神道

神道では、法事のことを霊前祭または霊祭と言います。故人が亡くなった日から数えて10日ごとに霊祭を行い五十日祭、百日祭その後は一年祭、三年祭、五年祭と続きます。

プロテスタント

プロテスタントでは故人が亡くなってから死後、1週間後、10日目、1か月目のどれかに自宅か教会で記念集会を行います。その後は1年目、3年目、5年目、7年目の昇天記念日に追憶記念集会を行います。

キリスト教カトリック

キリスト教カトリックでは、法事のことを追悼ミサと言います。故人が亡くなった3日目、7日目、30日目に教会に親族や知人友人を呼びミサを行います。その後は昇天日に追悼ミサを行います。

クリス
クリス
宗教によって違うんだね

法事の準備と流れ

法事の準備と流れについてお伝えします。

法事の準備

法事の準備は出欠確認や会場の予約などやることが多いので、二か月前ぐらいから準備するのがおすすめです。

まずは法事の準備の大まかな流れを確認しましょう。

  1. 法事の日時を決める
  2. 寺院へ連絡する
  3. 会場を決める
  4. 料理や引出物を決める
  5. 案内状を発送する

それぞれについて詳しくお伝えします。

法事の日時を決める

法事は故人の命日にやるのが基本です。

命日が平日の場合は近い日の休日にします。休日に行う場合は、故人の命日より前の休日にしましょう。

寺院へ連絡する

日時の希望を決めてから寺院に相談します。法事は施主が勝手に決めるのではなく、僧侶の都合も考え決めましょう。法要のときに卒塔婆を立てる場合もこの時に寺院に伝えます。

神様
神様
法事前にお墓の掃除して、お墓を綺麗にするのも忘れずに!

会場を決める

法要を行う会場を決めます。場所は自宅、寺院、儀式会場などで行います。

法要の後に会食を行う場合は、会食の会場も決めます。会食の会場と法要を行う会場は違う場所でも大丈夫です。

クリス
クリス
法要の会場と会食の会場が離れている場合は、バスの送迎をお願いできるかも確認しておいた方が良さそうだね。

会食の料理や引き出物を決める

予約をするときに法事の会食であることを伝えましょう。法事の会食なので、おめでたいものとされている鯛などは避けてもらいます。会食は3,000円から10,000円が相場とされています。

引き出物に関しては、消耗品など形に残らないものを準備します。当日持って帰ってもらうので、軽くてかさばらないものがおすすめです。引き出物は2,000円から5,000円が相場とされています。引き出物に関しては後ほど詳しくお伝えします。

案内状を発送する

招待する人を決めて出欠をとります。往復はがきもしくは返信用の封筒を添えて案内状を出します。親族だけなど少人数の場合は、はがきではなく電話で出欠をとっても構いません。

参列者の人数が決まったら会場に伝えます。案内状は法事の1か月前までに送り、2週間前には参列者の人数がわかるようにしましょう。

お布施を準備する

事前に法事に僧侶へ渡すお布施を準備しておきます。お布施とは僧侶への感謝の気持ちです。お布施は法要の前、僧侶に挨拶をするときに渡します。

お布施の相場の金額は30,000円から50,000円とされています。

年忌法要の場合一周忌は30,000円から50,000円、弔い上げは50,000円から100,000円とされています。納骨やお墓の開眼を行う場合は、さらに10,000円から50,000円のお布施を用意をします。

お布施の相場は、地域や宗派によっても変わるので法要事に詳しい親族に相談するのがおすすめです。

法要を寺院以外で行う場合はお車代、僧侶が会食を辞退した場合は御膳料をお布施とは別に渡します。

神様
神様
お布施の相場は法要の種類や地域、宗派よって変わってくるんじゃ。

法事の流れ

法事の流れに関しては、決まった形式はありませんひとつの例としてご紹介します。

  1. 施主が参列者をお迎えする
  2. 僧侶がお経を読む
  3. 施主からの挨拶
  4. 会食

施主が参列者をお迎えする

施主が参列者をお迎えし、席にご案内します。

座席は故人との関係が深い方が前の方に座ります。僧侶の後ろの席は施主が座ります。

僧侶がお経を読む

僧侶がお経を読みます。施主による簡単な挨拶をしてから、僧侶がお経を読む場合もあります。

僧侶から指示がでたら施主から順番に焼香を行います。施主が焼香を終えたら前方に座ってる参列者から順番に焼香を行っていきます。

施主からの挨拶

僧侶がお経を読み、参列者全員が焼香を終えると僧侶が退場します。その後、施主が法要終了の挨拶をします。

(挨拶文例)

本日は、お忙しいところお集まりいただきありがとうございました。お陰様で父の三周忌の法要を無事に終えることができました。父も安心していると思います。

今後も変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

心ばかりですがお席をご用意しています。時間の許す限り、ゆっくりお過ごしくださいませ。

人数にもよりますが、ここまででだいたい1時間ぐらいが目安です。

会食

法要後にはお斎と呼ばれる会食を行います。この会食では僧侶や参列者と食事をして故人を偲びます。僧侶と参列者に感謝の気持ちを表す場でもあります。

会食のときに引き出物を渡します。

法事の香典返し(引き出物)

法事のときに参列者から香典やお供えをいただくことがあります。いただいた香典やお供えに対して感謝の気持ちを込めて品物を贈る慣習があります。

仏教では四十九日を迎えると故人は仏様なるという考えがあります。四十九日までは香典と言います。四十九日以降は「香典」ではなく「お供え」もしくは「お仏前」と言います。

ですから四十九日以降はお返しも「香典返し」ではなく「引き出物」や「法事のお返し」と言います。西日本では引き出物のことを「粗供養」と言う地域もあります。

この記事では引き出物についてお伝えします。

引き出物の相場

引き出物の品物の相場は、いただいたお供えの半分ぐらいが目安とされています。ですがどのくらいのお供えをいただくかわからないので、2,000円から5,000円ぐらいの品物を用意する場合が多いです。

法要後に会食(お斎)がある場合は、お返しの予算から会食の費用を引いた金額で引き出物の品物を用意します。

品物

引き出物は「不祝儀を残さない」という意味から形に残らないものが良いとされています。

消耗品であれば石鹸や洗剤、タオルなどがおすすめです。最近では自分で好きなものを選べるカタログギフトも人気です。

食べ物であれば乾物の詰め合わせやお茶やコーヒーなど日持ちするものがおすすめです。夏の法事ではそうめんを選ぶ方も多いです。故人が好きだったお菓子などを選び、故人を思い出して偲ぶこともあります。

形に残らないものでも、おめでたいものとされている昆布や鰹節は避けましょう。殺生を連想する生肉や生魚など法事の引き出物にはふさわしくありません。

神様
神様
引き出物は持ち帰ってもらうので、かさばらないものを選ぶのがおすすめじゃ

引き出物には挨拶状(お礼状)を添えなくてもマナー違反にはなりません。ですが参列者が多く感謝の気持ちを直接伝えるのが難しい場合は、挨拶状を添えるのもひとつの方法です。

会食(お斎)がない場合は、引き出物の品物と一緒に折詰の料理(お弁当)と酒の小瓶を渡す場合があります。この場合は引き出物の金額をさげても良いとされています。

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のし(掛け紙)

引き出物はのしではなく、掛け紙を使います。引き出物の掛け紙は結び切りです。結び切りとは、一度結ぶと端を引っ張ってもほどけないないので二度と繰り返さないという意味があり忌事で使われます。

水引は黒白や黄白のものがあり、地域や宗教により異なります。

地域によっては、一周忌と三周忌以降で掛け紙を使い分ける場合があります。一周忌では黒白の結び切りもしくは双銀の結び切りの掛け紙を使い、三周忌以降は青白の結び切りもしくは黄白の結び切りの掛け紙を使います。

弔い上げのときには、紅白の結び切りの掛け紙を使う地域もあります。

掛け紙の表書きには「志」や「粗供養」と書きます。地域によっては「茶の子」と書く場合があります。

掛け紙の種類は地域や宗教によって異なります。事前に法要事に詳しい親戚に確認しましょう。

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渡すタイミング

引き出物は法事の終わりに渡すのが一般的です。事前に渡しても問題ありません。会食をホテルなどで行う場合は、お店の人に事前に食事の席においてもらうのもひとつの方法です。

参列者の人数が少なく可能であれば、手渡しで一人ずつ感謝の気持ちを込めて渡しましょう。引き出物を手渡しをする場合は最初に僧侶に渡します。

法要には参加できない人からお供えをもらった場合は、いただいたお供えの半額ぐらいの品物を法要後に郵送します。

四十九日など香典返しとタイミングがかぶる場合は、香典返しは郵送して引き出物は手渡しをすることもあります。地域によっては一緒に直接渡す場合もありますが、品物はひとつにせず、香典返しの品物と引き出物の品物それぞれを用意しましょう。

まとめ

この記事では、法事と法事の香典返し(引き出物)について解説しましたがいかがでしょうか。

まとめ
  • 法要は僧侶にお経を読んでもらい、参列者に焼香をしてもらうなど儀式的なもの
  • 法事は法要とその後のお斎と呼ばれる会食までのこと
  • 忌日法要とは、故人が亡くなった日から7日ごとに行う法要のこと
  • 年忌法要とは故人の命日に行う法要で、年忌法要の中で一周忌が最も大切とされている
  • 法事は故人の命日に行うのが基本だが、平日の場合は命日より前の休日に行う
  • 引き出物は2,000円から5,000円が相場
  • 引き出物は形に残らないものを選ぶ
  • 引き出物は掛け紙をつける
  • 引き出物は法事の終わりに渡す

マナーを守って故人を偲んでくれた人達に感謝の気持ちを伝えましょう。