葬儀についての基礎知識

香典返しが届いたらどうする?お礼の電話をかけるべき?連絡するときのマナーもご紹介

クリス
クリス
  • 香典返しが届いたのだけど電話でお礼を言えばいいのかなぁ?
  • 何て言えばいいのだろう?
  • 手紙とかはがきの方がいいのかなぁ?
  • やっぱり、マナーがあるんだろうね。

品物をいただいたら当然お礼を言いますよね。お礼の連絡もしないなんて普段なら「非常識」のレッテルが貼られてしまいます。

しかし、何かとマナーやしきたりが重んじられる弔事、香典返しの品をいただいたときにも守るべきマナーが存在します。

今回は香典返しの品をいただいたとき、どう対応すればよいのか、電話連絡を中心にお答えしていきたいと思います。

神様
神様

香典返しを受け取ったとき、どうすればよいか答えるぞい。

本記事の内容
  • 香典返しを受け取ったときの対処方法
  • 親しい人ならば電話連絡もOK
  • 電話連絡をする時の言葉選びや注意点
  • 連絡をしなくても失礼にはならない

この記事を読むことで香典返しの品が届いたときに、お礼を言うべきかどかうかが分かります。つい手っ取り早く、簡単に電話をかけがちですが、そこにもマナーがあります。

では早速お伝えしていきます。

香典返しの品が届いたらどうする?

香典返しの品が届いたとき、どう対処したらよいのでしょうか?

結論から言うと品物を受け取ったことに対してお礼をしたり、お礼の言葉を言う必要はありません。

「香典返しにお礼は必要ない」のはなぜ?

香典返しは葬儀やお通夜の際にいただいた香典・供物・お花などのお礼として送られるものなのです。

「香典返し」自体が「お礼」なのです

お礼に対してお礼を言う「礼に礼を重ねる」ということになります。

クリス
クリス
物をいただいてお礼を言わなくていいの?何だか失礼なきがするのだけど

確かにクリスの言う通りです。なぜなのか説明しますね。

礼を重ねるということは

  • うまく区切りをつけられず、良くないことが重なる
  • 不幸が長引いてしまう

このような理由で、嫌う人がいるので注意が必要なのです。

お礼を言う必要がないのだから「ありがとうございます」はNGワードになります。

しかし、品物をいただいてお礼も言わないことは、自分の中ですっきりしない人も多いと思います。

「お礼」ではなく「報告」ならOK

品物が送られてきたら「届いたこと」を先方に伝えたいですよね。

お礼ではなく、届いたことを報告するのはマナー違反ではありません

ということで、香典返しが届いたことの報告と感謝の気持ちを伝えるという方法もあります。

直接的な感謝の言葉はNG 言い換えの言葉

「ありがとうございます」の代わりに次のような言葉を使うとよいでしょう。

  • お心遣いちょうだいいたしました
  • お心遣い恐れ入ります
  • 恐縮です

品物が届いたことを報告のする手段としては次の通りです。

文書 手紙・はがき 丁寧な印象を受ける 一般的
電話 ある程度親しい人 親戚や知人など
メール LINE 気心の知れた間柄であればOK

詳しくは次の記事をどうぞ。

香典返しにお礼は必要?不要?香典返しのお礼のマナーについて解説します! 日本ではお通夜や葬儀の参列者は遺族にお香や花の代用として香典を包み渡します。遺族はいただいた香典に対してお礼として当日や後日に「...

電話で連絡する~その注意点は?

電話は直接相手の声を聞きながら、こちらの気持ちを伝えられるというメリットがありますよね。ある程度相手の状況が分かっているのなら、電話がおススメです

逆に、あまり親交の無い人に対して「手っ取り早く」電話をするのはかえって迷惑になってしまうことがあるので注意しましょう。

電話するときの注意点

電話する相手は親戚など、ある程度の付き合いのある人に限ります。

「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるように、弔事に関する連絡にはマナーがあるので、失敗しないためのポイントをご紹介しますね。

気を付けたい言葉・言い回し

  • 直接的なお礼の言は言わない ⇒ 「ありがとう」はNG
  • 重ね言葉は使わない ⇒ わざわざ 重ね重ね等
  • いただいた品を誉めない・いただいてうれしい気持ちを表さない

例えば、「香典返しの品物が届きました。わざわざ 結構なお品を ご丁寧にありがとうございます

神様
神様
クリス、赤線の部分が間違っているんじゃが、どうしてかわかるかい?
クリス
クリス
うーん、ありがとうという言葉はダメなんだよね。あとはわざわざと言う言葉は重ね言葉になるのかな。後はわかんないよ。
神様
神様
わざわざという言葉は重ね言葉になるし、結構なお品という言葉は品物を誉めていることになる。ありがとうは品物を受け取って喜んでいる表現とみなされるんじゃ。

お中元やお歳暮をいただいたときのお礼はこれでよいのですが、香典返しの場合、ちょっと違ってくるのです。

では、どういう表現をすればよいのでしょう。例えば次のような言い方はどうでしょう。

今日期明けのご挨拶の品が届いたので、その後いかがなされているかと思い電話させていただきました。ご丁寧な品を恐れ入ります。

もうそんな時期になったのですね。皆さんいかがお過ごしですか。

言いなれないと、ちょっと噛んでしまいそうです。

電話は相手がいるので、こちらからの一方的なおしゃべりは無理ですよね。大体の話の流れとして覚えておくとと便利です。

電話をする際の心構え

電話をかける前に以下のことを確認しておきましょう。

  • 事前に伝えることをまとめてメモしておく
  • 相手の迷惑にならない時間帯を考える
  • 言葉を選ぶ(「ありがとう」や「重ね言葉」など)
  • 世間話などをして長電話にならないように気を付ける(伝えるべきことを伝え、後は聞き役に徹する)

電話のかけ方もケースバイケース

香典返しが届くということは忌明けをしたということになります。葬儀の後は忙しかったり、また心情的なことを考えると連絡を取るのも何か気が引けませんか?

忌明けを知ったのを機に、様子伺いの電話をしてみるのはいかがでしょうか?

そのついでに香典返しが届いたことを伝えるというのもよいアイディアだと思います。

また、お年を召した方で奥さんまたは旦那様を亡くされ、すっかり気落ちされている方もおられるかと思います。もしかしたら、話し相手がほしいと思っておられるかもしれません

そうであれば、ゆっくりと話に耳を傾けるのもよいですね。

逆に、交際範囲が広く、親戚も多い家では連絡の電話が次々かかってきていることも考えられます。その場合、相手の負担にならないように手短にすませましょう。

相手をねぎらう言葉をかけた後、「落ち着いたらまたゆっくりお話しをしましょうね」と切り上げるのもよいでしょう。

忌明けとはどういうこと?

ご存知の通り、四十九日の法要を終えると忌明けを迎えます。故人が無事に極楽浄土にたどり着き、遺族も忌明けを迎えることなるのです。

故人の葬儀が終わっても、仏教なら週毎の逮夜法要をおこなったり、弔問客を迎えたり、様々な手続きや支払いなど、慌ただしい日々を送っています。

香典返しの品を発送して、やっと一息がつける時でもあります。そっとしておいてほしいと思っている人もおられると思います。

ここで、よく耳にする仏教における「忌中」「喪中」について少し触れてみます。

期間 意味
忌中 亡くなってから四十九日の法要が終わるまで 故人の魂が成仏するまでの期間
喪中 亡くなってから1年間 故人を偲ぶ期間
神様
神様
昔は死を穢(けがれ)という宗教観が根付いており、葬式を出した家は死の災いが宿っていると考えられておった。家族は喪服を身にまとって自宅に籠って過ごし、なるべく周囲と接触しないようにしていたんじゃ。

今ではそういう考え方も薄れてきていますが、忌中・喪中に控えるべきとされている事柄もあります。それは主にお祝いごとを避けるということです。

新年を祝う年賀状の代わりに喪中はがきを出すことは一般的に知られていますね。

喪中葉書とお年賀のマナーとは?どうやって発送すればいい? このような不安や疑問を抱えていませんか?身内が亡くなる経験というのは人生の中で多くあることではないので「喪中葉書やお年賀について...

その他、式典やお祝い事(お祭り・結婚式・七五三・還暦祝い・新築祝い等)を避けるという風習もあります。

ただ、現在では関係性によっては必ずしも「そうしなければならない」という縛りではなく、状況判断で実施することはまれではありません。

例えば、結婚式に招待されている場合、お断りしなければならないケースも勿論あります。ただ、主催側と話し合って「是非参加して欲しい」ということになれば、参加することもありうるでしょう。

忌明けは、まだ喪中ではあるのですが、一段落してほっと一息つけるときなのです。

連絡しないという選択肢~二つのパターン

葬儀から忌明けまでは遺族にとっては何かと慌ただしい期間です。そして故人を無事に見送ったと一区切りできる時期でもあります。同時に、疲れがピークに達するという人も多いでしょう。

香典返しの品が届いた~連絡しないケース その①

相手の気持ちになって考えてみましょう。例えばご主人や奥様、子どもさんを亡くされてしばらく静かに弔いたいと思われている方に対しては、自分が良かれと思っておこなったことも、相手には迷惑ということもあり得ますね。

今はそっとしてあげたい、そう感じたらもう少し時のたつのを待ちましょう。これはその方とあなたの関係性にもよるでしょう。

香典返しの品が届いた~連絡しないケース その②

故人との係わりがあったので葬儀に参列したけれど、ご家族とは面識がない。こういうケースもありますよね。この場合、連絡しなくても決してマナー違反ではないのです。

元来、香典返しにはお礼をする必要もないので連絡しなくてもOKなのです。

どうしても、気になるようであれば早めに葉書で届いたことを連絡すればよいでしょう。

まとめ

品物をいただいたら「お礼を言う」のはごく当たり前のことなのですが、ここにも弔事に関するマナーが存在します。

まとめ
  • 香典返しにはお礼は必要ありません。「礼を重ねる」というこで不幸の区切りがつかないと嫌われる方もおられます。
  • お礼ではなく、品物が届いたことの報告ならOK。
  • 電話連絡は親戚や親しい知人に限りましょう。
  • 電話にもマナーがあります。重ね言葉や直接的な感謝の言葉はNGです。
  • 連絡しなくても失礼にはなりません。連絡しないという心遣いもあります。

弔事に関するマナーやしきたりは数多く存在しますが、そこにあるのは故人や遺族に対する「やさしさ」ではないでしょうか。忌明けを迎えたご家族に対しても、寄り添う気持ちを大切にしたいものです。