葬儀についての基礎知識

49日の香典返しには何を送ればいいの?香典返しの品物やのしの選び方を解説します 

クリス
クリス
  • 香典返しは、どんなのしを使えばいいの?
  • 香典返しは、のしに何をかけばいいの?
  • 香典返しは、どうやって決めればいいの?

四十九日とは、故人が亡くなってからの多くの法要の中でも忌明けとなる大切な節目です。仏教では、49日目に故人が極楽浄土に旅立つと言われ、それまで喪に服していた遺族が日常生活にもどるという側面もあります。

四十九日が過ぎた後に、日本では香典返しを渡することが慣習になっています。

香典返しとは通夜、葬儀で香典をいただいた相手に無事忌明けを迎えたことを伝え、通夜、葬儀の際のお礼の気持ちを伝え、お返しをするものです。

香典返しには、のしをつけます。のしには色々な種類があるので、どののしを選べばいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。

また、どのような品物を送るのがマナーなのか悩む方もいるのではないでしょうか。

礼儀を重んじて故人を偲んでくれた方に、マナーを守り失礼のないように感謝の気持ちを伝えたいですね。

神様
神様

この疑問に答えるぞい。

本記事の内容
  • 香典返しに使うのしの種類
  • 香典返しののしの書き方
  • 香典返しの選び方

この記事を読むことで香典返しに使うのしの種類、書き方と香典返しの選び方がわかります。では早速お伝えしていきます。

のし(掛け紙)の選び方

のしというと贈り物の包装紙の上につけると思っている方が多いのではないでしょうか。ですが、包装紙の上に付けるものはのしではありません。のしとは祝儀袋の右上に使用されている紅白の折形のことです。

正しくは慶事用は「のし紙」、弔事用は「掛け紙」と言います。香典返しに使うのは、掛け紙です。最近では、「弔事用ののし紙」と表現されることが多いです。

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のし(掛け紙)の種類

香典返しに使用される水引は全て結びきりです。結び切りとはいわゆる本結びのことです。

本結びとは、ロープや紐の端同士をつなげる結び方のひとつです。一度結ぶと端を引っ張ってもほどけないことから、二度と繰り返さないという意味があり、弔事やお見舞いなどでも使われます。

香典返しの掛け紙に使われる水引には、地域や宗教の違いのよってさまざまな種類があります。

香典返しに使用する掛け紙は、大きく分けて3種類です。

  • 蓮の花が書いてある黒白の水引
  • 黒白の水引
  • 黄色白の水引

それぞれについて、解説します。

蓮の花が書いてある黒白の水引

蓮の花が描いてある黒白の水引は仏式のみ、使用することができます。

神様
神様
蓮の花は仏様の象徴なんじゃよ

黒白の水引

黒白の水引は仏事全般に使用することができます。

黒白の水引は仏式に限らず、神式やキリスト教など仏事全般に使用できます。

関西や西日本を中心した地域でない場合で、仏式かどうかわからないもしくは神式やキリスト教の場合は黒白の水引を選ぶのが無難です。

黄色白の水引

黄色白の水引は関西圏や中国地方などの地域で使用されます。神道やキリスト教の香典返しで黄色白(または銀)などの水引が使用されます。

黄色白のしは、関西や西日本を中心した地域では一般的です。蓮の絵が書いていないので天理教や神式、キリスト教でも使用することができます。

神様
神様
香典返しは仏式の習慣であり、神式やキリスト教では香典返しの習慣はないんじゃ。しかし、神式やキリスト教では五十日祭や昇天記念日にそれぞれ香典返しにあたるものを送るのが一般的じゃ
一般的には、このように言われています。

  • 東日本は黒白の水引
  • 西日本は黄色白の水引

地域により異なる場合があるため、事前に詳しい親族や葬儀社に確認しましょう。

のし(掛け紙)の書き方とつけ方

水引の上の表書きには、贈り物の目的を書きます。水引の下には送り主の名前を書きます。水引には、文字が重ならないように気をつけましょう。それぞれの書き方について解説します。

文字

文字の色は黒です。四十九日を迎えるまでは薄墨、四十九日後であれば濃い黒色がとされています。葬儀の香典や引き出物では、薄墨を用いるのは一般的です。

薄墨には、突然の不幸に慌てて要することから十分に墨をする時間がないまま書いたことや悲しみで涙がこぼれ、墨を薄くしてしまったという意味が込められています。

表書きと名前で色の濃さを変えてしまうのはマナー違反になるので、気をつけましょう。

表書きの書き方

香典返しの表書きは、一般的に「志」の一文字を書きます。関西地方では香典返しの表書きは「満中陰志」がよく使われます。忌明け法要の返礼品という意味で、忌明け志と書くこともあります。

志には気持ちという意味が込められており、心ばかりのお返しという意味で送ります。

満中陰志とは仏教で使われる言葉で故人がなくなった日から四十九日の間を中陰と呼び、その期間が満ちて忌明けを迎えることが満中陰です。故人が忌明けを迎えて、成仏した気持ちを表すことから忌明けのことを満中陰志といいます。

東日本
関西地方 満中陰志
名古屋 七七日忌明志、忌明志
岐阜 五七日忌明志、七七日忌明志
キリスト教 志、偲び草、偲草

表書きの書き方は地域や宗派により、異なるので詳しい親族や葬儀社に事前に確認をしましょう。

名前の書き方

水引きの下には基本的に喪主の名前を書きます。名前は喪主の苗字だけの場合が多いですが、○○家と書く場合もあります。地域によっては、喪主のフルネームを書く場合もあります。

東日本 喪主の苗字
関西地方 喪主の苗字
名古屋 ○○家
岐阜 ○○家
キリスト教 喪主の苗字または、喪主のフルネーム

基本的には、のしに名前を連名で書くことはありません。

表書き同様、地域により異なる場合があるので事前に確認しましょう。

香典返し専門店には、のし作成のサービスなどもあります。サービスを利用すれば適切なのしの名前や書き方をアドバイスしてくれますよ。

のし(掛け紙)のつけ方

香典返しは、故人を供養する弔事の贈り物なので内のしが一般的です。

内のしは包装紙の内側にかけることです。パッと見て贈り物の用途がわからない、つまり控えめな気持ちで送る際に使用されます。

外のしは包装紙の外側にかけることです。一目で贈り物の用途がわかるので、贈り物の目的を伝えたいときに使用します。

香典返しのを直接手渡しをする場合は、贈り物の目的と香典への感謝の気持ちを表す意味で外のしをかける場合があります。

地域によっては、外のしが一般的という場合があるので香典返しの品物を用意する前に事前に確認しましょう。

香典返しの選び方

香典返しとは、故人に関する全ての仏事は滞りなく済んだという報告とお礼を、三十五日目もしくは四十九日目の忌明けに挨拶状と品物を送ることです。

香典返しの金額

香典返しの金額は、いただいた香典の半分から3分の1ぐらいが一般的です。1万円の香典をいただいた場合は、5000円程度のお返しが目安になります。

地域によって半返し(いただいた香典の半分)が一般的な場合がありますので、事前にその地域の慣習に詳しい親族や葬儀社に確認しましょう。

香典返しの品物

香典返しの品物は、不祝儀ごとなので、選び方は形に残らないものや食べ物や洗剤が良いとされています。

香典返しの品物として不適切なのは置物、おめでたいものに通ずるもの(昆布、鰹節など)、生鮮食品(魚類、肉類などの生もの類)、華美のパッケージの品です。これらを香典返しとして送るのは避けましょう。

香典返しの品にはそれぞれ意味があります。

お茶 お茶を飲んで故人を偲ぶというところから用いられている
シーツ・タオル類 仏式では、仏の世界へ白装束で旅立つためにさらしが利用されていました。シーツなどはその名残です。
砂糖 仏の世界へ白装束で旅立つという意味で利用されるとともに、消耗品というところから相手に不幸が及ぶのを消滅させるという意味も含んでいます。
石鹸 不幸を洗い流すという意味を含み

会社などグループから香典をいただいた場合は、共同で使えるものや皆で分けられるものが良いでしょう。お菓子やお茶がおすすめです。

香典返しには、品物だけではなく、喪主を差出人にした挨拶状を添えるのが一般的です。挨拶状は直接、香典返しの品物を手渡しする場合は不要です。

神様
神様
香典返しに対する考え方は、地域の風習や親族間のしきたりによって異なるの場合があるので、事前に確認することがおすすめじゃ

相手が香典返しを辞退された場合

香典返しを辞退された場合は、基本的には香典返しを送る必要はありません。相手の気持ちを素直に受け取るのが一番です。

もし、高額な香典をいただいた場合など、何かお返しをしないと気が済まないと思うのであれば、香典返しではなく別の方法でお返しをしましょう。

例えば、遺族の近況報告がてらお中元やお歳暮などの季節の品を送る、どこか出かけた際に見つけた相手が負担に感じない金額のお菓子などを送ってみるなども一つの方法です。

香典返しを辞退された場合でも、感謝の気持ちを伝えるのは最低限のマナーです。必ず挨拶状や電話で心を込めたお礼をしましょう。

身内や親族への香典返し

身内や親族にも香典をいただいた場合は香典返しを用意します。親族の場合でも、通常の香典返しと同じように、いただいた香典の半分から3分の1ぐらいが一般的です。

身内や親族からは、高額な香典をいただくことがあります。高額な香典には、遺族への扶助の気持ちが込められている場合が多いです。このような場合は、いただいた香典の半分をお返しすると相手の厚意を無駄にすることになりかねません。

このような場合は、いただいた香典の3分の1から4分の1程度の香典返しでも失礼にはならないとされていますので覚えておきましょう。

まとめ

最近では、昔ほどしきたりや昔ながらの慣習にとらわれることが少なくなってきました。ですが、最低限のマナーをおさえて、相手に失礼のないようにしたいですね。

まとめ
  • 香典返しに使うのは、のしではなく掛け紙
  • 蓮の花が描いてある黒白の水引の掛け紙は、仏式のみ使うことができる
  • 黒白の水引の掛け紙は、仏事全般に使うことができる
  • 黄色白の水引の掛け紙は、関西圏や中国地方などの地域や神道やキリスト教などで使うことが多い
  • 文字は、黒(薄墨)で書く
  • 表書きは「志」、関西地方は「満中陰志」と書く
  • 名前は喪主の苗字を書くのが一般的
  • 香典返しは掛け紙は包装紙の内側に付けるのが一般的、直接渡す場合は包装紙の外側に掛け紙をつける
  • 香典返しの品物は、形に残らないものを選び、おめでたいものとされるものは避ける
  • 直接、手渡しをしない場合は挨拶状を添える

香典返しに対する考え方は、地域の風習や親族間のしきたりによって異なるの場合があります。事前に親族や葬儀社に確認をしましょう。

不祝儀の時だからこそ、礼儀を重んじて故人を偲んでくれた方への感謝の気持ちをしっかりと相手に伝えましょう。