香典返し・法事返し

香典返しにお礼は必要?不要?香典返しのお礼のマナーについて解説します!

クリス
クリス
  • 香典返しとしてお品物や挨拶状をもらったんだけどお礼はどうすればいいの?
  • 香典返しのお礼の仕方に気をつけることや使ってはいけない言葉はあるのかな?
  • 香典返しのお礼はどうやって伝えるのがいいの?

日本ではお通夜や葬儀の参列者は遺族にお香や花の代用として香典を包み渡します。遺族はいただいた香典に対してお礼として当日や後日に「香典返し」というかたちで感謝の気持ちを挨拶状やお品物で伝える慣習があります。

香典返しは自分が渡した香典のお礼だとわかりつつも、もらったときに遺族に対して何かお礼をした方がいいのか悩む方もいると思います。香典返しに限らず何かをもらうとお礼をしないといけないような気がして私もすごく悩みました。

法要事というものは頻繫にあるわけでありません。しかも地域や宗教、親族の考え方によってもかなり違いがあります。なので香典返しに関する決まりやマナーについて詳しく知らない方もいると思います。

しかし「香典返しのマナーや決まりはイマイチ分からないからなんとなくこんな感じでいいか」という考えで自己判断で行動してしまうと、相手に失礼があったり不快な思いをさせてしまうこともあります。

マナーや決まり事というものは、自分だけのためではなく相手にも気持ちよく過ごしてもらうためにあるものですから、これを機に香典返しに関する決まり事やマナーを知っておきましょう。

神様
神様

この疑問に答えるぞい。

本記事の内容
  • 香典返しをもらったら遺族に何かお礼はするべきなのか?
  • 香典返しを受け取ったことを遺族に伝えるときに気をつけたいこと
  • 香典返しを受け取ったことを伝える方法

この記事を読むことで香典返しをもらったら遺族に何かお礼はするべきなのかと、香典返しを受け取ったことを遺族に伝えるとき気をつけたいことと伝える方法を知ることができます。では早速お伝えしていきます。

香典返しをもらったら何かお礼はするべきなのか?

直接お通夜や葬儀のときに香典返しのお品物や挨拶状をもらったときよりも、忌明け後に香典返しが届いたときの方が時間が経っているので「電話でお礼を伝えた方がいいのかな?」「お礼状やお見舞い状などを送った方がいいのかな?」と悩む方が多い印象があります。

結論から述べると、香典返しとしてお品物や挨拶状をもらったときににお礼をする必要ないです。むしろ、いただいた香典返しにお礼をするのは失礼にあたりマナー違反とされています。なぜこのような考え方なのかを解説していきます。

香典返しに対してお礼を伝えるのはNG!遺族に対して失礼になる

香典返しとはお通夜や葬儀に参列し、こちらが渡した香典に対してのお礼の品であるのと「無事に法要を終え、忌明けを迎えることができました」と報告する意味があるものです。

つまり、香典返しがお礼の意味を持つため、香典返しにお礼をすることは「お礼を重ねる」と受け取ることができるので、遺族に対して失礼にあたるとされています。

香典返しにお礼をしてしまうとお礼が続くことになり、区切りがつけられなくなり「良くないことが重なる」や「不幸が長引いてしまう」などと捉えることができるので、お礼は控えた方が良いとされています。

香典返しの挨拶状やお品物を受け取ったときに関しては基本的にはお礼というかたちではなく、顔を合わせたときなどに「落ち着いた?」など相手を気遣うことで十分とされています。

香典返しを辞退したのに、香典返しをいただいたときはどうする?

香典を渡したときなどに、香典返しを辞退を申し出ていても、香典返しとしてお品物や挨拶状をもらうことがあります。もちろんこの場合も、香典返しに対してなにかお礼をする必要ありません。

こちらが渡した香典に対しての遺族側からの感謝の気持ちなのでありがたく受け取っておきましょう。

お礼を伝えずそのままにしておくことが気になる方は、香典返しのお品物や挨拶状を受け取ったという報告や遺族にいたわりの言葉を伝えましょう。または、お見舞い状を出すのも一つの方法です。

香典返しを受け取ったとことは遺族に伝えてもいい?

先ほど説明したようにもらった香典返しに対してのお礼をする必要はないとされています。しかし、一言でもいいからなにかお礼や感謝の気持ちを伝えたいと思う方もいるのではないでしょうか。

特に遺族が友人や親しい間柄や故人が生前で親しかったのであれば、お礼を伝えたくなるのではないでしょうか。

香典返しに対してお礼をするのは避けるべきこととされていますが、遺族に香典返しのお品物や挨拶状を受け取ったということを伝えるのは失礼にあたりません。送り主も品物が無事に届いたことがわかり安心できます。

何か一言伝えたいのであれば、お礼の言葉を伝えるのではなく、香典返しのお品物や挨拶状をちゃんと受け取りましたということを伝えましょう。

後ほど詳しく解説をしますが、連絡をするときに「ありがとう」など感謝の言葉や喜びを伝える言葉は使ってはいけないとされているので気をつけましょう。

香典返しを受け取ったとことを伝えない方が忙しい遺族の気遣いになる

経験がある方だとお分かりだと思いますが、法要事は事前に準備をすることや行うことがたくさんあります。

遺族は私たちが香典返しを受け取るまでの間はやることが多く忙しい日々を過ごしています。私たちの手元に香典返しが届くころにようやくひと段落できる場合が多いとされています。

こちらは連絡をして一言伝えたいと思っても、遺族からするとようやく少し落ち着いたからひとりでゆっくり過ごしたいなと考えているかもしれません。ですから、あえて連絡をしないというのも一つの考えです。

今は便利な時代で宅急便などの配送業者は荷物がちゃんと届いているかネットで確認できますから、わざわざ荷物が届いたことを連絡をする必要もありません。

香典返しの挨拶状やお品物を受け取ったという連絡をするかは、遺族のことや関係性を考えてどうするか決めてみてはいかがでしょうか。

香典返し受け取ったことを遺族に伝えるときに気をつけること

香典返しのお品物や挨拶状を受け取ったことを遺族に伝えるときに、使ってはいけない言葉や表現など気をつけなければならないこといくつかあります。早速、お伝えします。

お見舞い状やはがき、メールの場合は句読点は使ってはいけない

はがきやメールで香典返しのお品物や挨拶状を受け取ったことを遺族に伝える場合は、句読点は使ってはいけないとされています。

句読点は、文章を区切ったり止めるなどの意味があります。そのため、句読点を使わないことで法要が止まることなく進むようにという気持ちが込められていると言われています。

法要事に限らずそもそも日本語ではがきを縦書きで書く場合は、句読点は使ってはいけないことになっているので気を付けましょう。

重ね言葉は使ってはいけない

重ね言葉は、不幸が続き長引いてしまうことが連想されるので厳禁です。

香典返しだけではなく、法要事全般で重ね言葉を使うことは厳禁なので気をつけましょう。

普段から使うことの多い重ね言葉をご紹介します。

  • わざわざ
  • 重ね重ね
  • いろいろ
  • くれぐれも
  • 皆々様
  • もう一度
  • 次々

このような重ね言葉は普段から使うことが多いので、うっかり使わないように気をつけましょう。

もし、このような言葉を使いたい場合は別の言い方にしましょう。いくつかご紹介します。

  • わざわざ→そのために、特別
  • 重ね重ね→あわせて
  • いろいろ→多く
  • くれぐれも→十分に、よく
  • 皆々様→皆様
  • もう一度→今一度、改めて
  • 次々→たくさん

普段使いなれない言葉もあるので電話や直接会って伝えるときは、事前に話す言葉を決めておくといいかもしれませんね。

喜びを表す言葉や表現は避ける

法要事なので、喜びを表す言葉や表現を使うことは避けましょう。

会話などでうっかり口にしてしまいそうですが「嬉しく思います」「素敵なお品物をいただいて」や「結構なものをいただいて」など、香典返しの挨拶状やお品物を受け取って喜ぶような言葉や表現は良くないとされているので控えましょう。

他にも「お元気そうでなによりです」などと言いたくなるかもしれませんが「なにより」は「他のなによりもよいこと」と嬉しい印象を与えてしまうので使わないようにしましょう。

「ありがとう」など直接的な感謝の言葉はNG!

先ほどもご説明したように香典返しは、こちらが渡した香典に対してのお礼の品物です。ですから、お返しの品物に対して「ありがとうございます」は使ってはいけない言葉とされています。ありがとうございます」ではなく、「恐れ入ります」や「恐縮です」という言葉を使います。

喜びを表すという意味からも「ありがとうございます」と伝えるのは良くないこととされています。「ありがとうございます」という言葉は日常でもよく使うのでうっかり使わないように気をつけましょう。

他にも「お礼申し上げます」「感謝の意を表します」「心より感謝します」などの言葉を使うのは控えましょう。

お礼状やお見舞い状を作成してくれるサービス会社もあります。香典返しの決まりが難しいと感じるときはこのようなサービスを利用するのも検討してみましょう。

香典返し受け取ったことを伝える方法

香典返しを受け取ったということを遺族に伝える方法に特に決まりはありません。

ですが、先ほど説明した「使ってはいけない言葉」「お礼ではなく受け取ったという報告」「相手を気遣う」というのはどの伝え方でも共通ですので覚えておきましょう。

今回は、はがき、電話、メール伝え方で気をつけることや例文をご紹介します。

はがき

一般的には電話より、はがきが良いとされていますはがきであれば遺族が時間のあるときや落ち着いたときに確認してもらえます。お礼の気持ちを込めてお見舞い状という形式で出すのも一つの方法です。また、はがきで連絡することは丁寧な印象があります。

はがきを使って香典返しを受け取ったという連絡をする場合に、気をつけたいことをまとめると以下の通りです。

  • 香典返しを受け取ったということを報告をする
  • 遺族を気遣う言葉を書く
  • 感謝の気持ちを書く
  • はがきや手紙を出す日付を書く
  • 長々と書かずに、簡潔に書く
  • ありがとうなどの直接的なお礼の言葉を書かない

香典返しのお礼の場合は、なによりも遺族への気遣いを一番に考えます。ですから手紙よりも、すぐに内容が確認できるはがきで送る方が良いとされています。相手が目上の方でもはがきの方が良いとされています。

はがきは色無地が白無地のものを使います。はがきで送るのが難しく封書にする場合は、不幸が重なるという意味にならないように便箋は1枚にし、一重の封筒を使います。二重封筒を使うのもやめましょう。

書き始めは、時候の挨拶や「拝啓」「敬具」といった頭語と結語は使っても使わなくても大丈夫ですが、頭語と結語はセットで使うものなので、頭語を使う場合は必ず文末は結語で使いましょう。

最後には日付も入れましょう。

手紙やはがきで香典返しを受け取ったことを遺族に伝えるときの例文をご紹介します。

本日ご供養のしるしを頂戴いたしました。ご丁寧にお心遣いをいただき恐縮です。

ご家族の皆様におかれましてはその後はいかがお過ごしでしょうか。

時節柄、どうぞご自愛ください。

失礼ながら書中にてご挨拶申し上げます。

令和〇年〇月〇日

拝啓

日ごとに秋の深まりを感じるこの頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

本日ご丁寧な品物が届き恐縮しております。

季節の変わり目ですので健康にはご留意ください。

敬具

令和〇年〇月〇日

はがき一枚にまとめるので長々と書く必要はありません。香典返しと遺族からの気持ちを受け取ったこと、遺族をいたわる言葉を書きましょう。

縦書きで書く挨拶状は、句読点を入れないことがマナーとされているので気をつけましょう。

電話

電話で連絡をするメリットは、自分の言葉で送り主へ直接報告することができることです。

電話で香典返しを受け取ったとことを遺族に伝えるときに気をつけたいことをまとめると、以下の通りです。

  • 電話をする前にあらかじめある程度伝える内容を決めておく
  • 香典返しのお礼状や品物を受け取ったということを伝える
  • 遺族にとって迷惑にならなそうな時間を考えて電話をする
  • 長時間の電話は控える
  • 遺族を気遣う
  • ありがとうなどの直接的な感謝の言葉や喜びを伝えるような言葉や表現は使わない

香典返しは宗派などにもよりますが送る時期が決まっています。ですから自分の手元に香典返しがが届いたときには、同じぐらいのときに他の参列者のところにも香典返しが届いている可能性が高いです。そのため他の方からの報告の電話が重なってかかってきているかもしれません。

長い時間電話をしてしまうと相手の時間を取り、負担になる場合があります。ですから、伝える内容はあらかじめ決めておきましょう。

電話で香典返しを受け取ったことを遺族に伝えるときの例をご紹介します。

品物が届きました。ご丁寧に恐縮です。その後、ご家族の皆さんはいかがお過ごしですか。どうぞ無理をなさらないでくださいね。

お返しの品物をいただき、恐縮です。その後、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

メールやLINE

仲の良い友人や普段からお付き合いのある親しい間柄の相手であれば、相手を気遣うメールやLINEなどで送るのも一つの方法です。相手の年齢によっては、メールやLINE方が手軽に送受信でき、時間を取らないというメリットがあります。

香典返しを受け取ったという連絡をメールやLINEでする場合に気を付けたいことをまとめると、以下の通りです。

  • 香典返しのお礼状や品物を受け取ったということを伝える
  • ありがとうなどの直接的な感謝の言葉は使わない
  • 遺族を気遣う言葉を伝える

しかし、人によってはメールやLINEでの連絡だと軽率だと受け取られてしまい、不快に感じる方もいます。

特に遺族が会社の上司や年上の方、高齢の方、マナーを気にする方が相手の場合は、メールやLINEでの連絡は避けましょう。

香典返しを受け取った連絡をメールやLINEでする場合の例文をいくつかご紹介します。

本日、御香典返しが届きました。その後、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

お返しの品を受け取りました。お心遣い、恐れ入ります。一日も早くご家族皆様に笑顔が戻りますよう、お祈りしています。

季節の変わり目、どうぞご自愛ください。

最後に「取り急ぎメールにて失礼させていただきます」のような断りの言葉で締めくくると丁寧な印象です。

まとめ

いかがでしょうか。今回の記事では香典返しをいただいたときに、お礼をすべきなのかについて説明をしました。

香典返しは香典に対してのお礼なのでお礼は必要ないとされています。香典返しは香典のお礼になるので、お礼にお礼を重ねることになり、失礼にあたります。

ですが、一言お礼を伝えたいと思う方も多いと思います。そのような場合はお礼としてではなく、香典返しの挨拶状やお品物をを受け取ったということを連絡をするのが良いかと思います。その際、遺族にいたわりの言葉を伝えるのを忘れないようにしましょう。

まとめ
  • 香典返しにお礼は不要
  • 香典返しを受け取ったという連絡はしてもよい
  • 連絡をする場合は、品物が届いた報告と遺族への労いの言葉を伝える
  • 電話をする場合は、相手の時間を考え簡潔に伝える
  • 手紙やはがきで伝える場合はできれば、はがきが望ましい
  • メールで伝えるのは、仲の良い友人や親しい間柄の方だけにする
  • 「ありがとうございます」は使わず、「恐れ入ります」や「恐縮です」を使う
  • 重ね言葉は使わない
  • 遺族への気遣いを一番に考える

遺族に連絡をする際には、遺族の方への気遣いを一番に考え、行動しましょう。