香典返し・法事返し

香典返しを辞退したい~これってマナー違反になるの?どうやって辞退を伝えればいい?

クリス
クリス
  • 香典返しを辞退したいのだけど、これって失礼になるの?
  • どうやって遺族に伝えればいいのかなぁ?
  • 失礼のない言い方って?

お通夜や葬儀の時に香典を持参するのが一般的ですよね。

それに対して、遺族側は感謝の気持ちを込めて「香典返し」を贈ります。

その、遺族の気持ちのこもった「香典返し」を辞退するのはかえって失礼になるのではないかと、気になりませんか?

神様
神様

この疑問に答えるぞい。

本記事の内容
  • 香典返しの事態は失礼にはならない。
  • 辞退する場合は、その旨をはっきりと伝える必要がある。
  • どのような方法と言葉で伝えるか、相手への気遣いも忘れないようにしよう。

この記事を読むことで香典返しを辞退するときの「伝え方」がわかります。お互いに気分を害さないように、言葉選びは慎重にしましょう。

では早速お伝えしていきます。

「香典返し」の辞退は失礼?

 

結論から言うと「香典返しを辞退」することは失礼にはなりません

しかし、ここにいくつかの「?」が出てきませんか?

香典は亡くなった方を悼む気持ちと、葬儀では急な出費が重なるためその一助にしてほしいという両方の意味が込められています。

これに対して、遺族側はその気持ちに対して感謝の意を込めて、そのお返しとして「香典返し」をするのが一般的です。

クリス
クリス
香典返しを断ることは、遺族の気持ちを受け取らないということにならない?それって失礼じゃないのかなぁ。
神様
神様
もともと香典はお返しを前提とするものではないので、失礼にはならないんじゃ。しかし、デリケートな問題でもあるんじゃな。

この問題は地域の風習や、「家」のやり方や、故人や喪家との関係性などを慎重に考えなければなりません。

地域によっては、金額にかかわらずいただいた香典にはお返しをする、3000円以下の香典にはお返しはしない、5000円以下ならお返しはしない等々、しきたりが存在している所もあります。

クリス
クリス
香典返しは辞退したいけど、周囲に辞退している人もいないみたいだし・・・、ちょっと迷ってしまうね。
神様
神様
そういう場合は、少し多めに香典を包んで香典返しを受けとるという方法もあるぞ。特に当日返しを行う地域ではこの方法もよいと思うぞ。

香典返しを辞退する3つの理由

 

香典返しを辞退する理由もいくつかあります。

遺族の負担や生活を考えて辞退する

【心のつぶやき】金銭面でも精神的にも大変な時ですよね。余計な気遣いは無用ですよ。少しでもお役にたてていただければ嬉しいです。

香典にはそもそも「相互扶助」の意味合いがあります。それは「お互い様」という考え方です。家族を亡くして大変な時に、少しでも役立てて欲しいという気持ちの表れなのです。

特に「一家の大黒柱」が亡くなった場合、未成年の子供がいる場合ならなおさら、これからの生活を考えて辞退するケースが多い例です。

香典の金額が少ない場合

【心のつぶやき】~少しばかりですが私(達)の気持ちです。何かの足しにしてください。お気遣いいただかなくてすむように少額にしました。

会社で有志を募った場合や、所属する部署一同で香典を包んだ場合、一人一人の出費は少額になることが多いので、香典返しは辞退します。

「いただいた香典に対しては金額にかかわらずお返しをするのが礼儀」という考え方もありますので、きちんと「香典辞退」の旨を伝える必要がありますね。

金額が少ないので「香典返しは不要」と勝手に思っていてもその基準はあいまいです。

かえって遺族の人が「どうしよう。お返しすべきなのかなぁ」と頭を悩ます結果にもなりかねませんね。

公的な機関や組織で香典返しの受け取りを禁じている場合もある

【心のつぶやき】会社の決まりですので立場上香典返しはいただけないのです。辞退させていただきます

公的な職に就いている人の中には法的に香典返しを受け取ることができない立場の人もいます。

民間企業の中にも社内の慶弔規程により香典を経費から支出管理をしている場合もあり、香典返しを受け取らないということが規約などで定められている場合もあります。

神様
神様
いずれの場合でも、「香典返し辞退」の旨を書いておくことが大切じゃな

当日返しの場合~香典の額を考えよう

しきたりが重んじられている慶弔に関する世界でも、時代の変化とともに簡素化が唱えられるようになってきています。

香典や香典返しに関しても同様の傾向が見られます。

もともと北日本や北海道の風習であった香典の「当日返し」が他の地域でも見られるようになってきました。

これは香典の額に関係なく当日に一律の「香典返し」を行うというお返しの方法です。一般的には2500円から3000円位の品を用意するケースが多いようです。

なぜこの金額かというと、一般の弔問客の香典の額が5000円という場合が多いので、これが基準となっています。

当日返しのメリットはその日に香典返しができ、葬儀後の家族の負担を減らすことができますね。感謝の気持ちを込めて、手から手へとお礼の品を渡すことができるので、本来の香典返しの理にもかなっています。一万円までの香典に対するお返しと言われています。

それ以上の香典に対しては、香典額に応じた品を忌明けにお届けすればよいのです。

香典返しに対する考え方は地域によって異なります。金額を多くすると相手が気を遣うと思う場合、金額を抑えて「香典返し」を辞退するという考え方もあります。

また、地域に「香典返し辞退」の風習が無い場合、多めの香典を包んで、香典返しを受け取るという方法もありますね。

付き合いが浅いので3000円の香典を包もうと思っていても、香典返しを受け取るとかえって遺族側の出費の方が多いということにもなりかねません。

これでは本末転倒になってしまいます。情報収集をして、適切な対応が必要ですね。

香典返しを辞退したい~どのようにして伝える?

香典返しを辞退する場合、ご遺族に対してどのように伝えたらよいのでしょうか?

親しい親族であれば「何かに役立てて。お返しはしなくていいから」というように直接伝えることもできます。

しかし、一般の弔問客はそういう声掛けもなかなかできないでしょう。たとえ話す機会があったとしても、遺族の方は相手が大勢になると一人一人に言われたことを正確に覚えておくことは至難の業です。

伝え方としては次のような方法があります。

香典袋に直接書いておく。

香典袋にもいくつかの種類があります。

香典袋も香典の額によって使い分けます。

  • ~5000円 水引の印刷してあるものを使用
  • 10000円以上 実際に水引のついたものを使用
  • 50000円~ 双銀の水引のものを使用

香典袋に直接書く・内袋のある場合は内袋の裏側に書く

香典袋の裏側に住所と氏名を記入しますが、その左側に辞退の旨を記入しておきます。

「お返しは辞退させていただきます」

一筆箋に書いて香典袋に入れておく(おススメです)

一筆箋とは~便箋の縮小版のようなものです。18㎝×8センチ程度の短冊形の便箋で弔事用には罫線をひいてあるものを使用します。

一筆箋への書き方
  1. 白無地のものを使用し、縦書きにする。
  2. はっきりと、読みやすい字で丁寧に書く。
  3. 筆記用具:筆ペン・ボールペンでもOK 薄墨でなくてよい。
  4. 内容:宛名 趣旨 故人の冥福を祈る 差出人

決まった形はありません。例えば次のような書き方がおススメです。

例文
  • 〇〇様(喪主名)
  • 心よりお悔やみ申し上げます
  • 誠に勝手ながらお返しのご配慮は不要でございます
  • 故人のご冥福をお祈り申し上げます
  • 〇〇(差出人名)

受付で伝える

受付で香典を渡しお悔やみを言うタイミングで「香典返し辞退」の旨を伝えます。

申し訳ありません。香典返しは遠慮させていただきます。

ただし、受付を手伝っているのは遺族ではないのできちんと伝わる確証はありません。必ず香典袋や一筆箋に「香典返し辞退」の旨を記しておきましょう。

「新生活運動」の趣旨に賛同して香典返しを辞退する~ラベルを貼る・専用封筒を使用する

新生活運動とは聞きなれない方も多いかと思います。自分たちの住む街を「明るく住みやすい街にしていきたい」という「街づくりのための地域活動」です。その一つとして冠婚葬祭の簡素化を提唱しています。

市では、市民の経済的負担を軽減できるように、葬儀の際の香典の簡素化を進めています。

  • 香典の金額は3000円までとします。
  • 香典返しは一切ないものとします(会葬礼状、ハンカチ等、礼の範囲を除く)。

個人的な過去の付き合いから一気に新生活運動へ移行することが難しい場合もあるかと思われますが、徐々にこの運動が市民の皆さんの生活の中に浸透していくよう、新生活運動を進めていきます。皆さんのご協力をお願いします。

引用:埼玉県入間市 ホームページ

その他群馬県高崎市、栃木県足利市、福島県田村市等では「香典1000円・お返しなし」を推奨しています。高崎市では専用の香典袋を作成し、配布するなどの活動も行っています。

入間市、栃木県足利市などではホームページには「香典返し辞退」のラベルが用意されており、賛同者は自由にダウンロードできます。

新生活運動シール

画像引用:埼玉県入間市 ホームページ

神様
神様
冠婚葬祭にはその土地に根付いた風習があるんじゃ。それを理解して、その地の風習に従うのも大切なことなんじゃ。
香典返しを辞退した場合でも、会葬御礼品が用意してある場合は受け取りましょう。これは香典の有無にかかわらず葬儀に参列して下さった方に、時間を割いて足を運んで下さったことに対するお礼の品です。500円から1000円程度の品物が主流です

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は香典返しを辞退する場合の伝え方を中心にお話しました。

まとめ
  • 香典返しを辞退することは失礼にはなりません。
  • 香典返し辞退をするにもいくつかの理由があります。
  • 辞退することを伝えるには、香典袋や一筆箋にその旨を記しておきます。

とかくしきたりやマナーが重要視される冠婚葬祭ですが、これは地域によって大きく異なります。引っ越しなどで他の地域に移り住んだ時にその文化のギャップに驚くことになるかもしれません。

情報収集をして、その地に合わせた方法で弔意を示したいものですね。

香典返しを辞退すること自体はマナー違反にはなりません。しかし辞退する強い思いがなければ受け取る方が無難な選択と言えるでしょう。

多めの額の香典に対して香典返しを辞退した場合、これは遺族の方との関係性にもよりますが、お中元やお歳暮という形で気遣いをさせる結果になりかねないことも頭に置いておきましょう。