香典返し・法事返し

香典返しの表書きは何で「志」なの?どんな意味があるの?徹底解説します!

クリス
クリス
  • 香典返しの掛け紙の表書きは何で「志」なの?
  • 掛け紙(弔事用ののし紙)の書き方が知りたい
  • 香典返しについてのマナーが知りたい

香典返しを贈るときには、品物に掛け紙(弔事用ののし紙)をつけるのが一般的です。

香典返しの掛け紙の表書きには「志」と書いてあることが多いですが、みなさんは「志」の意味やなぜ「志」と書いてあるのかをご存じですか。

掛け紙の表書きに「志」と書くのにはちゃんと意味や理由があります。きちんと意味を理解した上で、感謝の気持ちを込めて香典返しを贈りましょう。

神様
神様

この疑問に答えるぞい。

本記事の内容
  • 香典返しの掛け紙が表書きが「志」の理由
  • 掛け紙(弔事用ののし紙)の書き方
  • 香典返しのマナー

この記事を読むことで香典返しの掛け紙の表書きが「志」の理由、掛け紙(弔事用ののし紙)の書き方、香典返しのマナーを知ることができます。では早速お伝えしていきます。

香典返しの掛け紙が表書きが「志」の理由

香典返しの掛け紙の表書きが「志」の理由は、「志」の文字の意味が関係しています。表書きを「志」ではなく「満中陰志」や「粗供養」と書くケースもあります。その違いなども詳しくお伝えします。

「志」の意味

「志」は「こころざし」と読み、文字には「気持ち」という意味があります。香典返しの掛け紙の表書きでは「感謝の気持ちを込めて」「心ばかりのお返し」という意味で使われます。

「志」は仏教だけではなく、宗教問わず使えることができます。もし、香典返しの掛け紙の表書きに何を書くか迷ったときは「志」と書くのが無難です。

「志」に似た「寸志」という言葉があります。「寸志」にも「感謝の気持ち」などの意味があります。しかし「寸志」は目下の人に品物などを贈るときに使う言葉になります。贈る相手を選ぶ言葉なので、使う場合は気をつけましょう。

「志」には感謝の気持ちを込めてという意味がありますが、弔事で使うものなので慶事などのお祝いのお返しでは使えません。

「満中陰志」とは

関西地方など西日本では、香典返しの掛け紙の表書きに「志」ではなく「満中陰志」と書くことがあります。「満中陰志」は「まんちゅういんし」と読みます。

仏教では故人が亡くなった日から49日間のことを「中陰」と言い、その期間が終わり忌明け(四十九日)を迎えることを「満中陰」と言います。この考え方から忌明けを迎えて故人が成仏したことに感謝の気持ちを表すこと「満中陰志」と言います。

「満中陰」とは四十九日と同じ意味なので、一周忌以降の法事では使えないので気をつけましょう。

「満中陰志」という言葉は、忌明けを迎えるという意味があります。香典返しを葬儀の当日に贈る当日返し(即日返し)をする場合は、掛け紙の表書きは「満中陰志」ではなく「志」にするのがおすすめです。

満中陰志とは仏教で使う言葉なので、神式やキリスト教では使えないので気をつけましょう。

「粗供養」とは

関西地方では、通夜や葬儀のときにいただく品物で「粗供養」と書いてあるものがあります。「粗供養」とは供養をしてくれた方に贈るささやかな粗品という意味があります。

粗供養は会葬返礼品を贈るときに使われます。関西では「粗供養」と書くことが多いですが、関東では「会葬御礼」と書いてあることが多いです。

香典返しはいただいた香典へのお礼ですが、会葬返礼品は通夜や葬儀に参列していただいたお礼として贈るものです。

会葬返礼品は香典返しとは意味が違うものになるので、香典返しとは別に500円から1,000円ぐらいの品物を用意します。会葬返礼品には挨拶状は不要です。

掛け紙(弔事用ののし紙)の書き方

香典返しの掛け紙(弔事用ののし紙)についてお伝えします。

掛け紙の種類

結び切り

画像引用:Shaddy

香典返しで使う掛け紙の水引は、全て結び切りです。結び切りとは本結びのことです。本結びは一度結ぶと紐の端を引っ張ってもほどけないので「二度と繰り返さない」という意味があるので、お見舞いや香典返しのような弔事で使われます。

香典返しの掛け紙は大きく分けると3種類あります。どの掛け紙を使うかは地域や宗教によって異なります。

黒白の水引 仏事全般に使用できる

関東など東日本で使用されることが多い

黄色白の水引 神式、キリスト教で使用する

関西地方や中国地方など西日本で使用されることが多い

蓮の花が描いてある黒白の水引 仏式のみ使用することができる

どの掛け紙を使うか迷った時は、仏事に詳しい親族や葬儀社に確認をするのがおすすめです。

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表書き

表書きには贈り物の目的を書きます。掛け紙の表書きには「志」と書くのが一般的です。地域や宗教によっては「満中陰志」や「偲び草」と書きます。

東日本で使用されることが多い

宗教に関係なく使うことができる

満中陰志 関西地方などの西日本や北陸地方で使用されることが多い
偲び草、偲草 神式やキリスト教

表書きは、地域や宗派により異なるので葬儀社や仏事に詳しい親族に確認するのがおすすめです。

掛け紙の文字は黒色で書きます。濃墨で書くか薄墨で書くかは地域の風習によります。表書きと名前の濃さを変えるのはマナー違反なので気をつけましょう。

名前

水引の下には、贈り主の名前を書きます。香典返しの場合は、贈り主は喪主になるので喪主の名前を書くのが一般的です。基本的に掛け紙の名前を連名で書くことはないので、喪主の名前だけを書きます。

喪主の苗字だけを書くのが一般的ですが、地域によっては○○家や喪主のフルネームで書く場合もあります。喪主の名前の書き方も表書きと同じように地域や宗教によって異なります。

東日本 喪主の苗字
関西地方 喪主の苗字
名古屋 ○○家
キリスト教 喪主の苗字、喪主のフルネーム

香典返しの掛け紙の種類、表書きや名前の書き方は地域や宗派により異なります。分からない場合は、葬儀社や仏事に詳しい親族に確認をしましょう。

香典返しのマナー

香典返しの相場や品物など香典返しのマナーについてお伝えします。

香典返しの相場

香典返しの相場は、いただいた香典の半分から3分の1の金額が一般的です。例えば、10,000円の香典をいただいたら5,000円から3,000円ぐらいがお返しが目安になります。

香典返しをいただいた香典の半分にするか3分の1にするか迷った時は、いただいた香典の半分の香典返しをするのが無難です。

親族からは遺族を気遣い高額な香典をいただく場合があります。高額な香典の場合は、いただいた香典の3分の1から4分の1の金額の香典返しでも良いとされています。

神様
神様
一般的には3万円以上の香典は高額とされるんじゃ。相場はあくまでも目安だから相手との関係性を考えて決めるんじゃぞ。

香典返しの相場は、地域や親族の考え方にもよります。事前に仏事に詳しい親族や葬儀社に確認をするのがおすすめです。

香典返しの品物

香典返しの品物は「不祝儀を残さない」という意味から、消耗品など形に残らないものが良いとされています。

香典返しの品物にふさわしいとされているものは以下の通りです。

  • コーヒー
  • お茶
  • 海苔
  • 洗剤
  • タオル
  • カタログギフト

カタログギフトは結婚内祝いなどおめでたい時に贈る印象があるかもしれませんが、弔事用のカタログギフトもあります。もちろん香典返しの品物としてカタログギフトを贈るのはマナー違反にはなりません。

近年では、葬儀の当日に香典返しを贈る当日返し(即日返し)をするケースが増えてきます。当日返しの場合、参列者に持って帰ってもらうのでかさばらないものがおすすめです。

クリス
クリス
会社の人、数名からまとめて香典をもらった場合は香典返しに何を贈ればいいかな?
神様
神様
お菓子などの個包装のものやお茶などみんなで使えるものがおすすめじゃ。

消耗品など形に残らないものでも昆布など「おめでたいもの」とされるものは、香典返しとして贈るのはマナー違反になるので気をつけましょう。

香典返しの品物にふさわしくないものは以下の通りです。

  • 鰹節
  • 昆布
  • 現金

家族葬など少人数で形式にこだわらない場合は、故人との思い出を偲ぶ品物を贈るのも一つの方法です。

香典返しに商品券を贈るのはマナー違反にはなりません。しかし、相手よっては商品券を現金と同じと考え不快に思う方もいます。目上の方にお金を贈るのはマナー違反なので、目上の方には商品券を贈るのは避けた方が無難です。

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挨拶状(お礼状)

香典返しには品物だけではなく、挨拶状(お礼状)を添えるのが一般的です。挨拶状には、感謝の気持ちと無事に忌明けを迎えることができたことを書きます。

挨拶状には「奉書」「カード」「はがき」「便箋」などさまざまな形式のものがあります。どの挨拶状を使うかは相手との関係や香典返しの金額を考えて決めましょう。

挨拶状の中では、奉書が最も格式の高いものとされています。目上の方や高額な香典をいただいた方には格式の高い奉書の挨拶状がおすすめです。

挨拶状は印刷されたものもありますが、手書きで書くのも一つの方法です。挨拶状を手書きで書く場合は「重ね言葉を使わない」「句読点は使わない」などの決まりがいくつかあるので気をつけましょう。

香典返しに添えるお礼状は心を込めて手書きにしてみませんか?用紙は便箋でもOK? 香典返しにはお礼状を添えるのがマナーです。忌明けの報告と、会葬や香典・供物などをいただいたことへの感謝の気持ちを伝えます...

近年では、香典返しを辞退する方もいます。この場合は相手の気持ちを受け取り、香典返しの品物を贈る必要はありません。しかし、故人を偲んで香典を包んでくれた方に感謝の気持ちを込めて挨拶状は贈りましょう。

神様
神様
挨拶状は、 香典返しを直接渡す場合は添えなくても良いとされているんじゃよ。
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香典返しを贈る時期

香典返しは、忌明け後に贈るのが一般的です。忌明け後から2週間以内に贈るのが理想です。忌明けの時期は宗教により異なるので気をつけましょう。

仏教 四十九日法要の後
カトリック 追憶ミサの後
プロテスタント 昇天記念日の後
神道 五十日祭の後

本来、キリスト教や神道では香典返しの考えはありません。しかし、日本の考えに習って香典返しをする方が多いみたいです。

先ほどお伝えしたように香典返しは忌明け後に贈るものですが、近年では香典返しを葬儀の当日に贈る「当日返し」をケースが増えてきています。

当日返しをする場合は、事前に一般の参列者の香典の相場を考えてだいたい2,000円から3,000円の品物を用意します。

しかし高額な香典をいただいた場合は、2,000円から3,000円の品物だと足りないので、忌明け後にも香典返しの品物を贈ります。この場合は、当日返しと合わせていただいた香典の半分から3分の1になるようにしましょう。

神様
神様
当日返しと忌明け後に香典返しを贈る場合は、違う品物にするのが一般的じゃ。

近年では、香典返しは郵送をする場合が多いです。しかし本来、香典返しは手渡しがマナーとされています。可能であれば、香典返しを手渡しで直接感謝の気持ちを伝えましょう。

まとめ

いかがでしたか。「志」は弔事で使う言葉なのでなじみが少ない方もいるかもしれません。「志」には「感謝の気持ちを込めて」や「心ばかりのお返し」という意味があり、香典返しの掛け紙の表書きに使われます。

まとめ
  • 「志」には「感謝の気持ちを込めて」「心ばかりのお返し」という意味がある
  • 「志」は弔事で使う言葉なので祝い事など慶事では使わない
  • 「満中陰志」は関西地方など西日本で使われることが多い
  • 「満中陰志」は仏教の言葉なので神式やキリスト教では使わない
  • 香典返しの掛け紙の種類、表書き、名前の書き方は地域や宗教により異なる
  • 香典返しの相場はいただいた香典の半分から3分の1が一般的
  • 香典返しの品物は消耗品など形に残らないものが良いとされている
  • 香典返しには挨拶状を添えるのが一般的
  • 香典返しは忌明け後に贈るのが一般的だが、近年では葬儀の当日に贈る当日返し(即日返し)をするケースも増えている

故人を偲んでくれた方に、マナーを守って感謝の気持ちを伝えましょう。