葬儀についての基礎知識

香典返しの熨斗(のし)に書き方はあるの?失礼がないように気をつけるべきことは?

クリス
クリス
  •  香典返しの際の熨斗(のし)ってどういったものを使えばいいの?
  •  香典返しの際の表書きって何を書けばいいの?
  •  香典返しを準備する際にルールやマナーがあるの?

香典返しを贈ることは、あまり経験がないことです。ですから、初めて香典返しのことを考えるという方も多いと思います。慣れてないのが当然です。

神様
神様

この疑問に答えるぞい。

本記事の内容
  •  香典返しの熨斗(のし)の書き方
  •  掛け紙や水引の種類
  •  香典返しを行う際のマナー

この記事を読むことで香典返しを行う際に、慌てずに準備ができるというメリットがあります。では早速お伝えしていきます。

香典返しの熨斗(のし)の書き方

熨斗(のし)の書き方を学ぶ前に、香典返しの場合には、どのような熨斗(のし)を使えばいいのかを確認しましょう。

香典返しなどの弔事の贈り物の際には、熨斗(のし)がない「掛け紙」をかけます。

熨斗(のし)と「掛け紙」の違い

熨斗(のし)とは、アワビを薄く伸ばした「熨斗鮑(のしあわび)」のことで、結婚式やお祝いの贈り物に添えるものです。

熨斗(のし)が印刷された紙を「のし紙」といい、水引だけが印刷された紙を「掛け紙」といいます。

水引とは

  • 祝儀や不祝儀の際に用いられる飾りで贈答品の包み紙などにかける紅白や黒白などの帯紐のことです。

表書きの書き方

表書き(水引の上)には贈り物の目的を書き、水引の下には喪主の名前を書きます。

表書き(水引の上)には「志」と書くのが一般的です。

関西~西日本では「満中陰志」と書くところもあります。またその他にも「粗供養」や「偲び草」、「茶の子」、「○回忌」、「弔明志」など、地域や宗教によって書き方が異なります。

表書き 意味
「志」には、気持ちという意味があり、気持ちばかりのお返しだという意思を示しています。一般的に使われます。
満中陰志 四十九日法要後の香典返しで使う言葉です。四十九日法要が済んだことをお知らせし、故人を偲んでくれた人にお礼をするために心を尽くした贈りものをするという意味です。

主に西日本の一部で使われています。

粗供養 葬儀や法要で供養を頂いた方に送るささやかなお礼(粗品)という意味があります。

主に西日本で使われています。

偲草 故人を偲び追墓する気持ちを粗品に代えてと意味合いがあります。主にキリスト教式での香典返しや法事のお返しで、よく利用されます。
茶の子 葬儀や法事の際に贈るお返しのことです。主に西日本の一部で仏事と神道でも使われることがあります。
弔明志 忌明け法要時の志という意味合いがあります。仏教や神道で使用されます。

 

なお、水引の下には「〇〇家(喪主の家)」、または喪主の姓か、喪主のフルネームを書いてください。

掛け紙や水引の種類

掛け紙や水引も宗教や地域の違いによって変わってきますので、確認しましょう。

宗教や地域を問わない一般的な掛け紙

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水引が黒と白で、特に宗教や地域を気にせず使える掛け紙です。表書きは「志」が一般的です。

仏式で使う掛け紙

主に蓮が書かれた一般的な掛け紙を使われますが、水引が黄白の結びきりのもので表書きに「満中陰志」と書くものを使う地域が、関西~西日本や北陸地方で見られます。

神式やキリスト教式の場合

神式やキリスト教式には香典返しという習慣はありません。しかし、香典返しにかわる習慣があります。

キリスト教式(カトリック) 三十日目の追悼ミサ
キリスト教式(プロテスタント) 一ヶ月目の召天記念日
神式・天理教 五十日祭

神式やキリスト教式での掛け紙は、水引が黄白の結びきりのものに表書きは「偲草」と書くのが一般です。

香典返しを行う際のマナー

香典返しを行う時期や表書きをする際のマナー、注意するところを確認しましょう。

香典返しを行う時期

香典返しのタイミングは、一般的には忌明け後とされています。しかし地域性により、当日返したりその場で返したりなどの様々な風習があります。また、上記でも述べたように、仏式と神式、キリスト教式によって忌明けの日数には違いがあります。

日本では仏式の葬式が多く、四十九日法要を終える事によって忌明けとし、その際に香典返しを行います。

墨の濃さ

香典返しの表書きは、薄墨でも濃墨でもいいのですが、四十九日を迎える前に贈るのであれば薄墨で書き、四十九日を過ぎたあとの香典返しであれば、濃墨にしましょう。

表書きと掛け紙の名前を書く際に、それぞれで色の濃さを変えるのは、マナー違反です。

  • 薄墨で書くワケ

薄墨には、突然起こった不幸に対し急いで墨を用意するあまり、墨をする時間がないままに書いてしまったという意味や悲しみで涙がこぼれ、墨を薄くしてしまったという意味が込められています。

香典返しに適した包装

香典返しの際に使う最適な包装紙は、「明るすぎない色」「落ち着いた色」「地味な色」等にすれば、問題ないです。色としては、[灰色」「銀色」「白色」「紫色」「紺色」などを使いましょう。お悔みという性質上、派手な包装紙や色は控えましょう。

香典返しは内のし?外のし?

香典返しについてある程度用意できたけれど、品物にかける掛け紙は、内のしにすべきか外のしにすべきか悩む人もいると思います。

内のしとは包装紙の内側に掛ける熨斗(のし)のかけ方のことを言います。包装紙の内側に熨斗(のし)が掛けられているので、贈り物の用途などの表書きがわかりません。

一方、外のしは、包装紙の外側に熨斗(のし)を掛けます。包装紙の外側に熨斗(のし)があるので、贈り物の用途や表書きがはっきりと見えます。

香典返しの場合、弔事という控えめな行事ということもあり一般的には、内のしのほうが香典返しに適した包装とされています。ただし、地域によって違いがありますので、詳しい人に聞いて、香典返しを贈ることをおすすめします。

香典返しの予算はいくらぐらいがいいの?

いちばん大事なお金のこと、香典返しの予算はいくらぐらいがいいのか?迷う方も多いと思います。

香典返しの金額は、頂いた香典の3分の1から半分くらいだと言われています。頂く香典は、人によって様々だとおもいますので、金額ごとに3種類くらいの品物を用意しておきましょう。

香典返しに添えるお礼状

本来香典返しは、直接相手をお伺いして、感謝の言葉とともに手渡しするのが、慣例でしたが、遠方から葬儀に参列された方などが増えた現在では、品物を郵送するのが一般的になっています。

その品物に、感謝の手紙を書いて、参列された方にお礼状を添えて送るのが大切なマナーとなっています。

お礼状の書き方

挨拶状の基本的な内容、構成は以下のとおりです。

  • 葬儀に参加していただいたことと、香典を頂いたことのお礼
  • 戒名と四十九日の法要を滞りなく済ませたことに対するお礼
  • 生前に故人がお世話になったことへのお礼
  • 香典返しの品物を贈ること
  • 書面という略儀で済ませることへのお礼

以上のことを書いて贈りましょう。

お礼状を書く際の注意点

香典返しのお礼状を書く際にいくつか気をつけなければならないことがあります。以下の3つは必ず覚えましょう。

  • 季節の挨拶は必要ない

香典返しのお礼状では本題を簡潔に述べるべきとされていますので、季節の    挨拶は必要ありません。

  • 句読点は使用しない

法事が滞りなく済むようにと意味を込めて文章が途切れる句読点は使わないようにしましょう。

  • 重ね言葉、忌み言葉は使用しない

「ますます」「いよいよ」「再び」「続く」などの重ね言葉は不幸が重なる、続くなどを連想させるため縁起が悪いとされています。また、「浮かばれない」「迷う」などの忌み言葉も避けましょう。

まとめ

香典返しを送る際にどのような熨斗(のし)を使えばいいのか?どのように書けばいいのか?を以下をとおして確認しました。

  •  香典返しの熨斗(のし)の書き方
  •  掛け紙や水引の種類
  •  香典返しを行う際のマナー

香典返しでは、熨斗(のし)ではなく掛け紙を使い、また、掛け紙は宗教によって地域によって違ってきます。この記事をみて香典返しのことを確認し、最後は地域の詳しい人に聞いてから準備するのが1番いいと思います。

また、この記事で、香典返しを行う際のマナーを確認していただき、故人の霊前にお供えしていただいた方々に失礼のないようお礼をしていただく、一助となればと思っております。