香典返し・法事返し

知ってた!?法事の香典返しに【のし】を使ってはいけない!使うべきは掛け紙

クリス
クリス
  • 法事の香典返しではのしを使うべき?表書きは?
  • 香典返しの相場とオススメの贈り物が知りたい!
  • お線香をいただいた時の香典返しは何?

結婚式など慶事の贈答品には、のしや水引き、のし紙が使われます。しかし、法事などの弔事ではのしを使うべきなのか、表書きや水引きをどう選ぶべきか慣れないうちは迷うものです。

また、包まれている香典返しの相場や、どんなものをお返しすればいいのか、さらにお線香をお供えでいただいた時、香典返しはどうすべきか戸惑うかもしれません。

神様
神様

この疑問に答えるぞい。

本記事の内容
  • 弔事では「のし」でなく「掛け紙」を使用する
  • 香典返しの相場とオススメの香典返し
  • お線香をお供えいただいた時のお返し

この記事を読むことで、法事などの弔事に、適切な香典返しをすることができるというメリットがあります。では早速お伝えしていきます。

法事などの弔事でのしは使わない

法事などの弔事で、のしを使いません。のしとはそもそも何なのか、のしを使わないとすれば、どのように品物を包んで、参列者にお渡しすべきなのかを解説していきます。

なぜのしを使わない?

画像引用:TAKASHIMAYA

そもそものしとは、上の画像の「寿」の右隣にある、ピンク色の縦長の六角形の形をしたものが「のし」です。

大正時代以前は、干したアワビを「伸(の)しアワビ」といい、それをお祝いの贈呈の際に、包装の上の右肩に貼りました。そうすることで、「生ものを添えていますよ」という意味を持たせていました。

婚礼などの慶事は、神前で行われます。特に日本のしきたりでは、神前には鯛(たい)などの生ものを供えますが、仏前には生ものを供えてはいけません。海産物のアワビ由来ののしを、法事の香典返しに使わないのはこのためです。

もともと弔事の際は、掛け紙に黒白の水引きを結び、慶事ではのし紙に紅白の水引きを結び、のしをあしらっていました。現在は、印刷によって簡略化されていますが、本来は、別物でした。

今では、上の画像の右側の紅白の水引きや、のしが印刷された紙自体を「のし紙」と言いますが、それ自体を「のし」と呼んだり、法事などの弔事で使用する「掛け紙」も同様の扱いをして、勘違いしているケースが多いようです。

そのことから、香典返しはのし不要と聞いて、包装紙の上に何も貼る必要がないと思い違いするケースがあります。

しかし、香典返しは、弔事専用の黒白の水引きが施された掛け紙を貼らないと、マナー違反になりますので気をつけましょう。

宗教によって変わる「掛け紙」の表書き

上の「なぜのしを使わない?」で説明したように、弔事用に包装紙の上に貼られる紙をのし紙と呼ばれることが多いですが、正式には「掛け紙」と言います。

また、香典返しの表書きは、忌明け頃と年忌法要で少しずつ違います。また、水引きは関東や関西で異なりますので、説明していきます。

表書きの「志」はオールマイティー

画像引用:TAKASHIMAYA

は、宗派や宗教に関係なく使用できる文字です。水引きは、東日本では黒白5本の結び切りで、西日本では黄白5本の結び切りにします。ただし、四十九日の忌明けごろからは、西日本では「満中陰志」と表記する地域もあります。

仏式の忌明け頃の表書きは「志」「満中陰志」


画像引用:TAKASHIMAYA

四十九日の忌明けごろに、「故人に関するいっさいの仏事は滞りなく済みました」という報告とお礼の目的で送ります。

東日本での掛け紙は、のしなし黒白5本結び切りの水切りを選びます。表書きの上は「」と書き、下には喪主の姓のみを書きます

一方、西日本の掛け紙は、のしなし黄白5本結び切りを選び、表書きの上は「満中陰志(まんちゅういんこころざし)」、下は喪主の姓のみを書くのが一般的です

さらに、名古屋の表書きは、上が「七七日忌明志」や「忌明志」が一般的で、下は、◯◯家と書きます。

仏式の年忌法要の表書きは「粗供養」「志」

画像引用:TAKASHIMAYA

年忌法要は、毎年巡ってくる「祥月命日(しょうつきめいにち)」に仏前にお花やお供物、線香を備えます

そのお返しの掛け紙は、東日本ではのしなし黒白5本の結び切り西日本では、のしなし黄白5本の結び切りと忌明けごろの香典返し同様ですが、表書きが「粗供養」や「となります。下の段には、喪主のフルネームもしくは姓のみを記入することが一般的です。

キリスト教式の表書きは「偲び草」「志」

画像引用:TAKASHIMAYA

そもそもキリスト教には、香典やそのお返しの習慣はありません。しかし、日本では「御花料」などに対してお返しをすることが多いようです。

香典返しの時期は、カトリックが故人が亡くなってから30日目の「追悼ミサ」の後。プロテスタントが、1ヶ月後の「昇天記念日」の後です。

キリスト教の香典返しの掛け紙は、のしが付いていない無地を選び、黒白5本の結び切りの水引きにしましょう。表書きの上が、偲び草」または「が一般的です。

キリスト教式の香典返しでは、はすの絵が入った掛け紙は、仏式専用ですので使用しません。

神式の表書きは「偲び草」「五十日祭偲び草」

画像引用:TAKASHIMAYA

神式では、通夜と葬儀の際にいただく「御玉串料(おたまぐしりょう)」に対してお返しをします。香典返しをする時期は、仏式で四十九日にあたる「五十日祭」の1ヶ月以内が目安です。

神式の掛け紙は、無地のものを使用し、のしはつけません表書きは、「偲び草」が一般的ですが「五十日祭偲び草」も多く用いられるようです。表書きの名前は、喪主の苗字やフルネームを書きましょう。水引きは、黄白5本の結び切りです。

神式の香典返しでも、はすの絵が入った掛け紙は、仏式専用ですので使用しません。

包装は「内のし(内掛け)」「外のし(外掛け)」どっち?

香典返しの掛け紙の掛け方は、贈り物の化粧箱に直接掛け紙を貼ってから、包装紙で包む「内のし」、化粧箱に包装紙で包んでから掛け紙を貼る「外のし」があります。適切なのは、内のしです

内のしがいい理由
  • 弔事では、控えめな気持ちを重んじるため
  • 内のしにすることで慎ましい気持ちを表すため
  • 宅配便で発送する際、外のしにすると掛け紙が痛むため

香典返しの相場とオススメの香典返しを知りたい!

のしと掛け紙の違いがわかったところで、香典返しの相場やどんな贈り物を包めばいいか、最近の香典返しの傾向に基づいて、オススメを紹介します。

相場は?

住職にお経を唱えてもらう、法要の香典返しの値段は、いただいた金額と同額の品物でなくても大丈夫です。通常、法要の香典返しの相場は、香典の金額の3/1~2/1程度で問題ありません

法要の後、参列者へ御斎(おとき)という食事の席を用意する法事では、2,000円~5,000円が香典返しの相場です

御斎を用意せず、手渡しで仕出しのお弁当を準備している場合は、上で述べた2,000~5,000円よりも高めの香典返しを手渡しましょう

お返しは何を選ぶべき?オススメ香典返し

香典返しは、不祝儀を後に残さないという意味を込め、後に残らない飲料品や消耗品などの「消えもの」が望ましいとされます。反対に、生肉や生魚は「四つ足生臭もの」と言われ、香典返しに選ぶのはNGです。

また、お祝いの席で用いられるお酒や「よろこんぶ」と言われる昆布、鰹節もNGです。
そこで香典返しにおすすめなのが、

予算3,000円のオススメ香典返し
  • 上質なタオル
  • ヘルシーな食用オイルやドレッシング
  • 缶詰

上質なタオル

シンプルなデザインかつ質にこだわった今治タオルなどを選ぶと、老若男女問わずに使えますし、値段に合わせて枚数が調節できます。また、コンパクトで軽いため、特に即日返しには便利です

ヘルシーな食用オイルやドレッシング

サラダ油などではなく、健康を意識した上質なオリーブオイルやドレッシングだと、健康志向の高い人だけでなく、そうでない人も、普段使わないものだと使ってみたくなるかもしれません。さらに、さまざまな料理に使えるので、使い切ってくれる可能性が高いです。

缶詰

缶詰は、種類や個数のバラエティーが豊富で、予算にあったお返しが見つけやすいというのが魅力です。安価な割に、内容が充実しているものが多く、お酒のつまみとしても喜ばれるのではないでしょうか。

予算5,000円のオススメ香典返し
  • カタログギフト
  • 高級お茶セット
  • お菓子

カタログギフト

最近の香典返しの新定番となっています。魅力はなんといっても、ギフトの内容を参列された方自身で選べるということです。食べ物やインテリアや雑貨、エステのチケットなどの幅広い選択肢があるので、お返しする側も完全にお任せできるので安心です。

高級お茶セット

普段なかなか買うことがないような、上質な宇治茶や玉露などを選ぶことで、おうちで贅沢な時間を味わえるため、喜ばれるのではないでしょうか。また、急な来客があった場合も、上質なお茶でもてなすことができるので、便利かもしれません

お菓子

お菓子は、食べてしまえば無くなる消えものの定番です。また、せんべいやまんじゅう、ようかん、クッキー、ゼリーなど贈る先様の世代や好みに合わせられるのが、大きなメリットです

さらに、お菓子の種類が多いに伴って、香典返しの予算に合わせやすいというのも、お返しを選ぶ上でありがたいのではないでしょうか。

お線香をお供えでいただいた時のお返し

法要や法事で,お線香をお供えされている人を見かけたことはないでしょうか?御香典をお供えする人が多数派なので、お返しをどうすべきか迷いますよね。

お線香をお供えいただいた後の対応

お供えとして御香典ではなく、お線香をいただいた場合、基本的にお返しの必要はありません。しかし、高価なお線香3,000~10,000円)をいただいた時は、お線香の額の3/1~半分の額の品をお返ししましょう

また、お線香をいただいたら、お礼状をできるだけ早く送りましょう。身内や親しい間柄なら、電話でお礼を伝えても問題ありません。それ以外の人には、手紙かハガキで感謝の気持ちを伝えることがマナーです。

補足

かつての葬儀や法事には、お金ではなくお線香を持参して備えていました。それは、灯明やお花と共に線香の良い香りを捧げることで「仏様への尊敬の念」を表す役割があるからです。

今では、仏様への感謝や遺族への金銭的負担を、できるだけ減らすという気持ちも含めて、お線香の代わりに御香典を渡すようになりました。

お線香をお供えいただく方は、正しい作法に従い仏様を大切に想っているということだったんですね。

まとめ

香典返しひとつを取り上げても、のしのルーツがアワビである事や水引きの色が地域によって違うことなど、あなたにとって知らなかったことが次々に出てきたかもしれません。

さらに、香典返しの掛け紙の表書きや水引きの色が、宗教や地域によって違うため、香典返しの度にこのような記事で確認する必要がありそうですね。