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年忌法要と香典返し(お返し)を徹底解説~相場とマナー・三回忌、七回忌の場合は?

クリス
クリス
  • 故人の法要って何回忌までやるんだろう。
  • 法事の時って、やっぱり香典包んだり、お返しをしたりするのかなぁ。
  • お返しの相場ってどれくらいなんだろう。どんな物を贈ればいいのかなぁ。

故人を偲ぶ法事も年数がたつにつれて周囲の人も忘れてしまいがちになります。この法事ですが、いつまで続くかご存知ですか?

また、法事の時にお供えする香典やそれに伴うお返しなど、ここにも弔事ならではのしきたりやマナーが存在します。今回は「法事」とその「お返し」についてお話したいと思います。

神様
神様

この疑問に答えるぞい。じゃが、これもまた宗教や宗派、地域や家によって考え方やしきたりが異なるんじゃ。周りとよく相談して行動することじゃな

本記事の内容
  • 年忌法要の年数や回数、注意点について
  • 法事の「お返し」の相場や仕方について

この記事を読むことで年忌法要を行うべき時期が分かります。また法事に集まって下さった人々に対しての「お返し」の品や相場がわかります。では早速お伝えしていきます。

年忌法要にまつわる豆知識

「法事」と「法要」の違いをご存知ですか?

「法要」一連の儀式を指「法事」とは法要後の会食など、参列者が集ってから解散するまでの流れを全て含めた言い方なのです。

年忌法要とは

初七日から始まり百回忌まで、正式には18回の法要があり、初七日から百か日までの法要を追悼法要その後の法要を年忌法要と言います。

年忌法要は3と7の付く年回りに行われます。

神様
神様
これは仏教のもともとの教えではなく、日本で始まったものなんじゃ

「3」と「7」には次のような意味が込められています。

  •  六道(迷いのある者が輪廻する世界)を超えて悟りを開く:6を超え7を目指す
  • 3 「有・無」「勝・負」「損・得」というような偏った考え方を離れ、中道の生き方を意味する。2を超え3を目指す

年忌法要で大切なことは、数字にこだわるのではなく、その数字に込められた「迷いを離れる道を歩む」ということを考える機会にすることです。

故人を偲ぶと同時に、ふだんはなかなか触れることのない仏法にふれ、自らの生き方を深く見つめる機会にするという意味合いも持っています。

年忌法要はいつまで行うの?

法要の種類

  • 初七日
  • 逮夜法要:二七日(ふたなのか)・三七日・四七日・五七日・六七日・七七日(四十九日)
  • 百か日・一周忌
  • 三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌・五十回忌・(百回忌)

年忌法要故人が四十九日を過ぎて成仏したあと、よりよい世界へ導かれるように行われるものです。法要を行うことで故人を偲び、故人との別れから遺族が立ち直るための行事ともいわれ一定の間隔でおこなわれるのです。

仏教では三十三回忌を過ぎると故人がご先祖様の仲間入りをすると考えられており、一般的には三十三回忌を「弔い上げ」として盛大に行い、これを以て法要を終えると言われています。

神様
神様
五十回忌を弔い上げとすることもある。これも宗派や風習によって異なってくるんじゃ

法要日程の前倒しはOK

法要を行うときは、家族はもちろん親族にもその旨連絡をします。仕事や学校、様々な理由で祥月命日に法要を行うことが困難な場合は、土・日などの集いやすい日程で行うことはよしとされています。

ただし、できるだけ祥月命日に近い日に前倒しで行います。では、どれくらい前でもよいか、気になりますよね。前倒しの期間は特に決まりはありません。場合によっては1か月前ということもあり得るようです。

祥月命日以外の日程で行うときは前倒しで行い、後延ばしにすることは避けましょう。

神様
神様
後延ばしにすると、故人の命日を忘れていたとか、ないがしろにされている印象が強いからじゃ

お寺さんとしっかり話し合い日程を決めましょう。

法要を忘れていた場合・勘違いしていた場合はどうする?

年数がたつと、うっかり法要のことを忘れていた、などということもあり得ます。

法要の年数は、亡くなった時を「一」とカウントするので「数え年」の計算となります。ありがちなのは「満年齢」の計算をして、間違えてしまうことです。

このように、後で気が付いた場合、「しないよりは、遅れてもした方がまし」なのです。その場合、お寺さんに相談して、親族にも遅れていることをしっかりと説明する必要があります。

遅れていることの説明しないで法事の連絡をするのは、親族に対しても悪い印象を持たれてしまうこともあるので注意が必要です。

併修(へいしゅう)とは

法要に際して時々耳にする言葉に「併修」があります。また合斎(がっさい・ごうさい)という言い方をすることもあります。

これは年に二つ以上の法要が重なった場合に一緒に二つの法要を行うことを言います。

同一年内であっても1月と12月というように離れている場合はあまり好ましくないと言われています。

神様
神様
併修の場合、回忌数の少ない方の日程に合わせるんじゃ。例えば「亡父七回忌」と「亡母十三回忌」なら、当然父親の法要に日程を合わせることになるんじゃ

併修の場合は、法事の案内にもその旨きちんと書いておきましょう。参列者も併修の場合、香典を3~5割増しで包むようにします。

三周忌まで併修は行わないことが一般的です

「周忌」と「周年」の違い

百か日法要のあとは「一周忌」法要となります。一周忌は「故人が亡くなってから一年後の祥月命日」に行われます。つまり、亡くなってからちょうど一年後ということになります。

年忌法要を考えるときには、故人が亡くなった時を「一」とカウントをして計算します。

神様
神様
一周忌を「回忌」という表現をするなら「二回忌」ということになるんじゃ。三回忌は故人が亡くなって二年後ということになるわけじゃ。法事は「〇回忌-1」年目と覚えておくと分かりやすいぞ

年忌法要でお供えする香典は「ご霊前」「御仏前」どっち?

四十九日法要を終えた後の法要では「ご霊前」ではなく「御佛前」「御仏前」等と書きます。

前にもお伝えしましたが、四十九日の法要後は故人がすでに仏となっているので、このような書き方になります。

法事のお返しを徹底解説~三回忌・七回忌の場合

一般的に参列者は法事に招待されたら、故人にお供えする現金(御供物料など)を用意し、施主側はそのお返しとして引き物と会食を用意します。

引き出物という言い方も間違いではないのですが、結婚式などの慶事に使用される言葉でもあり、弔事に使うのを嫌う人もいるので注意しましょう。

三回忌と七回忌~参列者の範囲は?

三回忌は比較的盛大に行われる傾向にあります。親族のみならず親しい知人や友人を招待します。この三回忌を境にして法要の規模が縮小されていきます。

七回忌は親族のみで行うのが主流です。

三回忌・七回忌~香典の相場は?

これも一概には言えません。故人とのかかわりの深さや参列者の年齢によっても変わってきます。また、地域や家によってもそれぞれ慣例のようなものがあります。

法事になると、親族が主な参列者になります。親戚や兄弟など、立場が同じ人どうしで相談して香典の金額を決めて合わせるとよいですね。

【会食がある場合】の一例をあげてみます。

三回忌 七回忌
1~5万 1~3万
兄弟 1~3万 1万
叔父・叔母 1万 5000~1万
祖父母 1万 5000~1万
友人・知人 5000~1万 5000~1万

年忌法要の香典の額も、回数を重ねるごとに減額していきます。

法事のお返しは「香典返し」「お返し」どっち?

お供えする現金は「御供」とか「御佛前」「御仏前」等という言葉を使用します。

それに対しては「香典返し」ではなく「法事の引き物」「お返し」「粗供養の品」というような表現をします。

お返しはいつ渡す?

法事のお返しは当日返しが基本です

渡すタイミングは特に決まりはありません。法要後すぐに渡しても、帰宅時にお渡しても構いません。

法要後は会食をセッティングすることが多く、そのお膳の前に最初から置いておくのがよいかと思います。

こうすれば渡しもれも防げます。お帰りのころ合いを見計らって手渡しする場合もありますが、ちょっとバタバタしてしまうことも考えられますよね。

神様
神様
引き物はお寺さんにも渡すのを忘れんように。「ご本尊様にお供えください」と言って渡せばいいんじゃ。

お返しの相場は?

法事のお返しは、葬儀の香典返しと同じで1/2~1/3と言われています。

これは法要後に会食をするかどうかによって異なってきます。

葬儀とは異なり、法事は案内状を出す相手が決まっているので、参列者の人数は把握できます。ただ「誰がいくら」という予想はつきません。事前に半返しの「お返し」を用意することは無理ですよね。

法要後、会食もしくは折り詰め等食指の用意をすることが多いのですが、その料金を差し引いた金額の半返しということになります。

一般的に法事のお供えは一人につき一万円が目安です。

引き物が2000~5000円、食事代が5000円前後とすると、半返しとはいうものの、いただくと思われる香典のほとんどをお返しするということになります。全部とは言わないまでも7割はお返しするのが一般的です。

では、お返しの品をえらぶとき、どうすればよいのでしょう。

いただいた金額に関係なく一律の「お返し」を用意することが多いのですが、数種類のものを用意して、金額にあったものをお渡しするという方法もあります。

この方が丁寧に感じますが、数をきっちりと把握することができないので過不足があったり、参列者によって形が異なると、気分を害する人も出てくるかもしれません。

「お供え」を多くいただいた場合はどうする?

当日、お返しをお渡しします。しかし、多くのお供え料をいただいた場合、果たしてそれでよいのかどうか気になりませんか?この場合の対応は大きく二つに分かれます。

  • 相応のお返しを後日送る。
  • 親族なら「お互い様」と考えて、逆の立場に立ったとき多く包むようにする。

どちらを選択するかは、お互いの付き合いの深さや人間関係に応じて変わってくると思います。

お供えのみいただき、法要を欠席された場合

この場合はお返しの品を挨拶状を添えて送ります。相場は半返しです。

法要後なるべく早く、遅くとも一か月以内には送るようにしましょう。

お返しにはどんな品を選ぶ?掛け紙は?水引は?

お返しに選ぶ品は?

お返しの品物は香典返し同様です。消え物・日用品・カタログギフト等が中心です。

  • 乾物詰め合わせ(軽い・日持ち・消耗品・季節を問わない)
  • ソーメン(夏の法事・食べ物・軽い・消耗品)
  • 菓子類(日持ち・食べ物・消耗品)
  • お茶(軽い・日持ち・仏事に選ばれる・消耗品)
  • コーヒー(軽い・日持ち・消耗品・若い人にも人気)
  • タオル・寝具(軽い・実用的・邪魔にならない)
  • カタログギフト(選べる)
神様
神様
もともと返礼品には「消え物」と言われる消費して無くなるものが選ばれていたんじゃ。「悲しみが消えてなくなる」という意味合いを持っておった。同様にタオルやハンカチなどが選ばれるのは「不幸を拭い去る」「悲しみを覆い包み込む」という意味合いをもっているんじゃ。現在はそこまでこだわらなくてもよい風潮になってきておる。

お返しに適さないもの

昔から言われている「四つ足」「生臭もの」。つまり肉や魚は避けましょう。

昆布や酒は慶事に使われるものなので、弔事には適しません。また持ち帰っていただくので、重いものやかさばるものは避けましょう。

赤や金色など、派手な色の混じった包装紙は避けるべきですね。

掛け紙は?水引は?

掛け紙は弔事用のものを使用します。蓮の花などが印刷されているものがよいでしょう。

書き方は半分から上に粗供養(主に関西)・志

下半分に喪主の苗字を書きます(〇〇家)。

水引は青・白(主に関東)、黄・白(主に西日本)の結び切。

持ち帰っていただく場合、掛け紙は包装紙の上から掛け、配送の場合は内側に掛けます。

神様
神様
掛け紙の選び方は注意が必要じゃ。印刷してある水引じゃが、一周忌までは黒白のものを使うが、その後は白黄か青白を使うようになるんじゃ

お礼状の書き方

基本的にはお返しの品に挨拶状(お礼状)を添えます。

参列者が気心の知れた親族であればお礼状は省略して構いません。

お供え料をいただいて、当日参加できなかった人にはお返しの品に挨拶状を添えて送ります。

法要・法事に出席して下さった方や、お供えをいただいた方へも、無事法要をすませた報告と、故人を偲んでいただいた感謝を伝えます。

【お礼状の例文】

亡母〇〇〇〇儀 三回忌法要に際してはご多忙中にもかかわらずご参列を賜り 誠にありがたく厚くお礼申し上げます

ささやかではございますが お返しのしるしにこころばかりの品を贈らせていただきます

ご受納いただければ幸いです

簡単ではございますが まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます

最後に「喪主名」「親族一同」を書き加えます。

まとめ

葬儀の後も、故人を偲ぶ法要は一定期間をおいて続きます。

まとめ

年忌法要は一周忌をかわきりに3と7の付く年回りに行われ、多くは三十三回忌を弔い上げとし法要を終えます。法要の時期は「〇回忌̠-1」と覚えておきましょう。数え年の計算と同じです。

祥月命日に法要が行えない場合、前倒しで行います。七回忌からは併修も可能です。

年忌法要のお返しは香典返しと言わず「お返し」「引き物」と言います。

お返しの相場は香典返しと同じで半返しと言われていますが、金額にかかわらず同一の品を用意するのが一般的です。

年忌法要は故人を偲ぶことはもちろんですが、その他にもお寺さんの話を聞いて普段の生活の中ではなかなか触れることのない仏法に触れる機会でもあります。

また今はコロナ禍であり、集うこともままならないのですが、親戚縁者が顔を合わせ交流を深めることも目的の一つとなっています。平素から付き合いの少ない親戚の人ともしっかりとコミュニケーションをとる機会にもなりますね。